【ストップ!詐欺被害】「あなた名義の電話で詐欺メールが」30代の公務員が1600万円だまし取られる

警察官や検察官をかたる人物から「指定の口座に入金すれば身柄拘束はされない」などとするウソの電話があり、公務員の30代の女性が現金およそ1600万円をだまし取られました。
警察によりますと、3月20日、福岡市に住む公務員の30代の女性のスマートフォンにフリーダイヤルで「2時間以内に携帯電話が止まります」と自動音声が流れました。
女性が自動音声の指示に従うと、NTTドコモの社員を名乗る人物に転送され「あなた名義の契約電話で詐欺メールが送信され被害が多発している。警察官につなぎます」と言われました。
その後、警視庁捜査第二課の警察官を名乗る人物から「あなたに多数の容疑がかかっており捜査にかなり時間がかかる。優先調査を受けると調査時間が短縮される。そのためには、検事に無実を証明する必要がある」と伝えられました。
さらに、検察官を名乗る人物から「指定の口座に入金すれば身柄拘束はされない」と言われ、女性は指定された口座に8回にわたり、あわせて現金1639万円を振り込みだまし取られました。
4月14日、通信アプリでやりとりしていた警察官を名乗る人物から「携帯のデータをリセットする必要がある」と言われたため不審に思い、警視庁に問い合わせて被害に気づきました。
福岡県内で去年、発生したニセ電話詐欺の被害額は23億3000万円で、統計のある過去20年あまりで最悪となっていて、警察は注意を呼びかけています。