急な寒波到来で福岡の街は 佐賀のブランドイチゴにも影響 体調を崩す人は増加中
福岡県内は、先週の季節外れの暖かさから一転、この冬一番の寒気が流れ込み、週末以降、厳しい冷え込みが続いています。寒さの影響も出ています。
■檜垣すみれアナウンサー
「午前9時すぎです。厚手のダウンコートを着ていますが、風が冷たく、手がかじかむような寒さです。」
18日朝の福岡市中央区の最低気温は2.8℃で、この冬一番の冷え込みとなり、マフラーや手袋、暖かい飲み物を握りしめる人の姿が見られました。
■通勤する人
「きょうは余計に着ていますね。中に保温性下着とか着ています。」
■通勤する人
「急に寒さがきたので服装の調節が難しくて、慌ててジャンパーとか出しました。」
寒気の影響で17日、福岡県内各地では雪が降りました。
福岡管区気象台によりますと、福岡市の最高気温は、15日金曜日には23.7℃でしたが、その後、徐々に寒気が強まり、17日は6.6℃まで下がりました。
17日は、福岡県内のすべての観測地点で、最高気温が平年に比べてかなり低く、厳しい冷え込みとなりました。
17日、糸島市の熊野神社では「寒みそぎ」が行われました。400年以上の歴史があるとされる伝統神事です。
神事の参加者は、雪がちらつく中、来年の無病息災などを願い冷たい川の水で身を清めました。
■観客
「こんな雪が舞う中に、川に入って不思議な祭りだなと思いました。」
「無理だな、私だったら。」
■参加者
「(Q.寒くなかった?)全然。」
「(Q.どうでした?)勘弁です。楽しいけれど、勘弁です。」
■永石莉里子記者
「クリスマスや年末の贈りものとして活躍するイチゴも、寒さの影響を受けています。」
佐賀県唐津市にあるイチゴ農園です。甘みが強くジューシーな佐賀県のブランドイチゴ「いちごさん」を栽培しています。
1粒1粒が大きいことから、年末の贈り物にも使われる品種です。
12月から本格的な出荷が始まった中で、生産者は、寒さに加えて日照不足も気にしています。
■佐賀県いちご部会・山崎治会長
「温度がないとイチゴが熟れてこない。暖房機をたいてハウス内の温度を上げるけれど、お天道様にはかなわない。油も燃油高騰もあるので。」
18日の出荷量は少し減っていて、すでに影響が出始めています。
【福岡市の小児科は混雑】
寒さや乾燥で、体調の管理にも注意が必要です。
■阿部まみフィールドキャスター
「午前9時過ぎです。こちらの小児科では、朝から診察に訪れる親子連れで混雑しています。」
福岡市中央区の小児科では、週明けの18日、午前中だけで約40人が訪れていました。
■小学2年生
「きのうからのどが痛くて、せきがコンコン出ている。」
■5歳・1歳の子ども連れ
「(Q.きょうはどんな症状で来た?) 熱が出てせきがひどかったので受診に来ました。この間まですごく暖かかったのが急に寒くなったので、それと同時に鼻水がたくさん出てくるような感じですね。」
専門家は、急な寒さに気をつけるよう呼びかけています。
■桜坂なかやまこどもクリニック・中山英樹 院長
「この冬は結構暖かい日が多かったので、週末から急に寒くなってきましたから、これから増えてくるような感じがします。」
その上で中山院長は、うがいや手洗いなど一般的な感染対策に加え、栄養のある食事や睡眠、換気の徹底が必要だと話しています。