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坑道の跡・見頃を迎える桜 歴史と自然を楽しみながら歩く「オルレ」タケノコづくしのランチも

2025年3月28日 22:53
坑道の跡・見頃を迎える桜 歴史と自然を楽しみながら歩く「オルレ」タケノコづくしのランチも

「オルレ」という言葉をご存じでしょうか。「狭い路地」を意味する韓国の言葉ですが、現在は自然を楽しみながら歩くトレッキングコースの総称として使われています。九州にも多くの「オルレ」があり、この季節オススメのコースを紹介します。

自然を五感で楽しみながら歩く「オルレ」。今回、九州各県にある18の「オルレ」の中から選んだコースは。

■吉村史織アナウンサー
「九州オルレのスタート地点、採銅所(さいどうしょ)駅に来ました。きょうは、筑豊・香春(かわら)コースを巡っていきます。」

「筑豊・香春コース」はJR採銅所駅から香春駅までですが、この日は桜の名所「香春神社」まで歩きました。

■吉村アナウンサー
「桜が咲いたらきれいなんでしょうね。」

取材した日はまだ桜は咲いていませんでしたが、3月27日の時点では五分咲きとなっていて、29日ごろに見頃を迎えるそうです。

■筑豊 香春オルレの会・加治忠一 会長
「歴史と万葉の故郷。それこそオルレの趣旨に合うような、誰でもが歩けるようなコースを作りました。」

福岡県香春町では奈良時代から銅など鉱物の採掘が行なわれていて、歩いていると歴史の名残を感じることができます。

ここは間歩(まぶ)と呼ばれていた坑道の跡です。かつて、採掘前の山開きの神事が行われていた特別な場所で、「神間歩(かんまぶ)」と呼ばれています。

目を上げれば、特徴的な形の香春岳。筑豊の名山として親しまれ、五木寛之の小説「青春の門」の舞台にもなりました。

食事で立ち寄ったのは、コースを少し外れた場所にある築150年以上の趣ある古民家です。

今回いただいたのは、ランチ限定の「タケノコづくし」です。タケノコの煮物や、てんぷらの揚げびたしなど、旬のタケノコを満喫するメニューです。

■吉村アナウンサー
「すごくシャキシャキッとしていて、歯ごたえがあって、タケノコならではの独特の食感です。おかかのうまみがジュワッと、タケノコのうまみと相まって広がります。これは贅沢、おいしい。」

タケノコは香春町特産の「金明竹(きんめいちく)」が使われています。大型サイズの竹で、えぐ味が少なく柔らかい食感が特徴だということです。その風味が存分に味わえるのが「おこげのあんかけ」です。

■吉村アナウンサー
「いいですね。食べると春を感じるというか、まさに春の風物詩だなと感じます。」

まもなく満開の桜に彩られる香春町。歴史と自然を楽しみながら、春の一日を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※FBS福岡放送めんたいワイド2025年3月27日午後5時すぎ放送

最終更新日:2025年3月28日 22:53
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