休業宣言した51歳のレスラー 九州プロレスで覚悟の再起 復帰戦のリングに上がった
福岡を拠点に「九州ば元気にするバイ!」の合言葉で活動するプロレス団体「九州プロレス」は2025年、設立から17年を迎えます。2月には、新潟県出身のレスラーの入団を発表しました。彼の入団にはある理由がありました。
■ アナウンス
「赤コーナーより、新入団選手、“X”の入場です。」
九州を拠点に活動するNPO法人「九州プロレス」のリングで、新入団選手が紹介されました。
■アナウンス
「越後の英雄、シマ重野!」
新潟県出身のシマ重野選手は51歳。26年前、1999年にリングデビューしたベテラン選手でした。
■シマ重野選手(51)
「まだ“シマ重野”というプロレスラーを九州の皆さんも知らない人が多いと思うので、まずこういうレスラーが九州プロレスに入団したということを、しっかりアピールできるファイトをして、認知してもらえるところからがスタートだと思います。」
2025年2月、新潟から福岡に引っ越してきたシマ重野選手。覚悟の移住でした。
■シマ重野選手
「ここから自分の人生が大きく変わる。その第一歩、スタートという感じで、もう期待しかありません。」
メキシコでリングデビューしたシマ重野選手。「新潟プロレス」を旗揚げして活動を続けていましたが、ケガに泣かされ2年前にプロレスからの休業を宣言しました。
■シマ重野選手
「集客面というか、お金の面の厳しさであったり、続けていくことの難しさであったり。ちょっとプロレスから距離を置こうかと考えた時もあったのですが。」
休業宣言したシマ重野選手を再びリングに上げるため、復帰戦を用意したのが「九州プロレス」でした。
■九州プロレス・筑前りょう太 理事長
「このままで終わりたくないという気持ちを強く感じたのが一番。どんな状況でも前を見続けるというあの人の姿は、九州プロレスのメンバーにとっても、何があっても負けちゃいけないというメッセージになると思うし、(シマ重野入団は)何よりの収穫だと思います。」