【変わる空港】「アウトバウンド」増加なるか 新しくなった国際線ターミナルビルの初日 さらなる直行便の誘致は 福岡空港
福岡空港の国際線ターミナルビルが28日、リニューアルオープンしました。福岡空港から海外に向かうアウトバウンドの増加に期待が寄せられています。
福岡空港国際線の出国手続きを済ませた先にある、新しくなった免税店エリア。博多織に八女提灯など、福岡らしさが散りばめられています。
■中村安里アナウンサー
「新しくなった福岡空港の国際線は、さっそく多くの旅行客でにぎわっています。」
■訪れた人
「1年前と全然違ったのでびっくりしました。」
「保安検査から速くてきれいで、便利になったなと思いました。」
国際線ターミナルビルのリニューアルオープン初日となった28日、さっそくのにぎわいに、空港を運営する福岡国際空港の田川真司社長は。
■福岡国際空港・田川真司社長
「海外に行く人しか入れないエリアなので、できる限り海外に行って楽しんでもらえたらありがたいと思っています。」
新しくなった福岡空港から海外旅行へ飛び立ってほしいと期待を寄せました。
福岡空港から海外に出国した日本人客、アウトバウンドの数は、2019年に100万人を超えましたが、新型コロナの影響で激減しました。2024年は74万人余りまで回復したものの、コロナ禍前の水準には戻っていません。
福岡空港は旅行会社とタッグを組んで、アウトバウンドの促進を図っています。
■HIS九州事業部・鈴木舞さん
「福岡空港国際線のグランドオープンキャンペーン、旅行需要を喚起して、お客様に福岡空港をご利用いただけるように今回、企画しました。」
ベトジェットの直行チャーター便による、ベトナム・ダナンへのツアーも企画しました。このツアーをきっかけに定期便の就航につなげたい狙いです。
■鈴木さん
「長距離路線が増えれば、福岡から国際線を利用するお客様が増えると思っているので、期待しています。」
福岡空港は2028年度までに、国際路線を現在の24路線から38路線に拡大することを目指しています。新年度には、欧米やオーストラリアなどからの直行便の誘致に注力するとしています。誘致を図る際に、アウトバウンドの数字も重要な要素だとして、“両輪”で取り組んでいく考えです。
■田川社長
「遠距離の路線が弱いところがありますので、ぜひアウトバウンドを増やすような施策を頑張っていきたいと思っています。」
福岡空港は今後、国際線南側コンコースの延伸や、ビジネスジェット専用施設の整備を行い、増加が見込まれている国際線需要の取り込みを目指します。