中高生が知事に直接意見「通学路にカーブミラー」「高校対抗クイズ大会」生の声は
木村知事と向かい合ったのは、中高生。こどもたちの生の声を県の教育政策に反映しようと開かれた会議なんです。中高生が訴えた切なる気持ちに耳を傾けてみてください。
■熊本県・木村敬知事
「みなさんこんにちは~」
木村知事を待っていたのは、8人の中高生です。ここがどんな場なのかといいますと、木村知事の政策集にその答えがありました。子育て政策の中に「こども未来創造会議を設置」とあります。
県が目指すのは、こども・若者がキラキラ輝き、県民が家庭や子育てに夢を持てる「こどもまんなか熊本」。その実現のため、県内各地でこどもや子育て当事者の意見を聞く場を設けているんです。10月19日は畑中香保里キャスターが進行を務めました。中高生は木村知事にどんな意見を伝えるのでしょうか。
■大橋彩葉さん(13)
「通学路に草とか壁で車が来ているかわかりづらい場所がたくさんあってそういう場所にカーブミラーを設置してほしいです」
■北村駿さん(17)
「県の高校全部を巻き込んだクイズ大会とか、交流の場がほしいな」
安心して通学できることや学校生活を満喫できること。大切ですよね。
■佐藤楓夏さん(17)
「子どもが生まれたら保育園が見つからないっていうのを聞くから、保育園とか幼稚園を増やしたらいいのかなと思いました」
■西原翠優さん(17)
「小学校の時にナイストライ(職場体験)とかあったのを思い出しまして、そういうのが高校生になってもあったら楽しいかな」
この日議論が集中したのは、学校の「先生」についての意見でした。
■山﨑壮流さん(17)
「あんまり生徒のこと気にしていないというか仕事して、テスト作って採点して終わり」
■白土凜香さん(13)
「ストレスがたまっていらっしゃる先生がいたので、教員をもうちょっと増やしてほしい」
みんな、先生の忙しさに気づいているんですね。中学生の南さんは友人とのトラブルを経験したときに感じたことを語ってくれました。
■南健琉さん(14)
「先生にも言ったんですけどあなたが悪いっていう状況になったので」
■木村敬知事
「決めつけられちゃったんだね」
■南健琉さん(14)
「(先生が)忙しいってのも分かるんですけど、向き合ってほしいなって思います」
こどもたちの声を聞いた木村知事は。
■木村敬知事
「一番大事なのは、やっぱり先生とか学校がもっと余裕を持つことだ、余裕をもって生徒たちと向き合うんだということが一番よくわかりました」
中高生のみなさん、熊本の未来、そして自分たちの未来のために勇気を持って話してくれましたね。
Q.話してみて今どんな気持ちですか?
■南健琉さん(14)
「言いたいことが言えたから良かったかなって思います」
■荒牧英太郎さん(15)
「県知事さんも言ってたんですけど、大人の気持ちの余裕というか、先生とかの心の余裕を持てばいいと思います。熊本がどうなるかということも楽しみです」
こどもが「まんなか」にいる熊本にするために。若者の声が県の計画にどう反映されるのか、注目しましょう。
【スタジオ】
「こども未来創造会議」は11月10日が最終回です。
会場は天草市の複合施設「ここらす」で、事前申し込みが必要です。詳しくは、こどもまんなか熊本事務局096-363-5588まで連絡ください。小学4年生から大人まで、各世代先着6名です。この回に知事は出席しませんが、会議で出た意見はしっかり知事に届けられるということです。