のとじま水族館のシンボル”ジンベエザメ” 9か月ぶり展示再開に喜びの声 愛称の候補も公開
悠々と泳ぐ1頭のジンベエザメ。のとじま水族館に新たに仲間入りしました。
その約4時間前。ジンベエザメが専用の大型容器に入れられて水族館に到着しました。
山下 実々 記者
「午前7時半です。新しいジンベエザメを入れた容器がゆっくりと吊り上げられ、展示再開に向けた準備が始まります」
搬入されるジンベエザメは、9月10日に石川県志賀町沖の定置網に入ったメスで、海にあるいけすで飼育されていました。
作業開始から約1時間後。
「ジンベエザメのしっぽが見えました。ダイバーたちに誘導されてゆっくりと中に入っていきます」
体長は約4.4メートル。無事に巨大水槽に移され、ダイバーたちに誘導されながら悠々と泳いでいました。
元日の地震では、水漏れやポンプの故障などにより当時いたジンベエザメ2頭が犠牲に。水族館は、7月に営業を再開したものの、ジンベエザメは不在が続いていました。約9か月ぶりの人気者復活に、早速訪れた人たちが見入っていました。
訪れた人
「(子どもが)朝から水族館水族館って言っていたので、(今まで)さみしい部分もあったんですけど、きょうジンベエザメがきて嬉しいかなと」
「好きなんです。またいっぱい来たいなと思う。明日も子ども連れてきます」
そして、水族館では12日から愛称を募集することにしていて、5つの候補の中から選んで応募することができます。
どの名前が選ばれるのでしょうか。来館者に意見を聞いてみました。
選んだ名前は「ユメ」
「夢がいっぱい詰まっているから。優しい子になってほしい」
選んだ名前は「アイ」
「娘の名前と同じなんですけど、特に娘が水族館が大好きなことで選びました。これから大きくなっていくんだろうなという気持ちがあります」
イルカやアシカは、いまも県外の施設に避難しているものの、水族館のシンボルの復活に関係者は期待を寄せています。
のとじま水族館 展示・海洋動物科 加藤 雅文 科長
「のとじま水族館のジンベエザメはすごくシンボル的な生き物になっていましたので、みなさんに親しんでいただければなと思います」
12日からは飼育員の解説など、特別なイベントも始まります。