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【お花見グルメ】満開のサクラも”花より団子” 花見客に人気のサメグルメ!? 上越地域に残る”サメ食文化” 《新潟》

2024年4月13日 7:00
【お花見グルメ】満開のサクラも”花より団子” 花見客に人気のサメグルメ!? 上越地域に残る”サメ食文化” 《新潟》

シーズン真っ盛りの「お花見」。
満開のサクラをさらに楽しませてくれるのが“お花見グルメです。

”観桜会が開かれている新潟県の上越地域では江戸時代から続くある食文化が花見客の胃袋を満たしてくれます。

◆サクラとともに楽しみたい

空に映える、あわいピンク色…。

上越市の高田城址公園ではいま満開のサクラが出迎えてくれます。
サクラとともに楽しみたいのが「お花見グルメ」です。
そこで……。

◆花より団子!?

<本間雄大記者>
「皆さんがどんな食べ物を手にお花見を楽しんでいるか調査してきます」

おとなり長野県からきたという大学生は…。
<長野県から来た大学生>
「屋台がいっぱいあって7品くらい食べました」

Q)桜より屋台?
「最初屋台で腹ごしらえして」

手元にあったのはポテトやたこ焼きに豚汁。

<長野県から来た大学生>
「おいしいよね、普段あまり食べないものだから屋台でしか食べないから」

こちらの女性グループは…。

<女性2人でお花見>
「有名な『もちや』さんのお団子なんですよすごくおいしいんですよ」

文字どおり“花より団子”です。

「今ね、こうやって『見てくださいお団子です』…桜に見せてあげていたんです。最高ですね!花見でお団子」

卵焼きに、てまり寿司。毎年、お弁当を持参するというグループは……

<男女グループ>
「角煮が一番時間かかったよね。 3時間プラス一晩、煮込みに3時間で一晩おくとこういう状態」

そして外せないのが……

<男女グループ>
「ビールが一番うまいんかな。飲むとこっちしか見ていませんけどね、こっち意外と行かない上見ないで」

Q)桜見ていないですか?
「終わりごろになってきれいだったなと思いますけど」

◆サメを使った料理を露店で

高田城址公園には花見客のお腹を満たす露店がずらりと並ぶ中…ひときわ目を引く被り物。

<郷土料理研究家 井部真理さん>
「頭かじられてるけど気をつけてくださいって(言われた)」

こちらは串カツやナゲットなどサメを使ったグルメを提供する露店です。

<郷土料理研究家 井部真理さん>
「サメってあのサメですかとか、ジョーズみたいなやつですかとか、どのくらいの大きさですかとか」

興味深そうにやってくるお客も。

◆サメグルメ!?

県内外から訪れる花見客の様子を見てみると……。

<本間雄大記者>
「サメに気になっていますね、やはり皆さん一度はサメに目を向けています……ただ立ち寄らず、あっ、でも気になっています」

それでも……。

<サメを食べた人>
「サメって食べられるのって感じで入り込んじゃいました。意外と柔らかくて変な臭みもないし新しい初めての食感です」

<サメを食べた人>
「鶏っぽいです」
Q)ありですか?サメは?
「全然ありですね、おいしい」

◆“サメグルメ”とは

サメグルメを提供するのは郷土料理研究家の井部真理さん。
観桜会では毎年のように“サメグルメ”を販売してきました。

<郷土料理研究家 井部真理さん>
「サメ食の歴史が一番私にとって面白かったんですね。 それでサメの食文化をなくしたくないなという思いがありまして」

◆江戸時代から続くサメを食べる文化

実は上越地域には江戸時代から続くサメを食べる文化があります。

その歴史を証明する資料が…。
こちらは200年以上前の江戸時代に書かれた越後の百科事典。サメは当時、貧しい人たちの食べ物とされていますが、そこには“山椒”や“味噌”に“炙り”の文字。「味好し」とも記されています。

それでも多くの人は食べていなかったというサメ。
しかし、中国との貿易に向けてフカヒレを調達するよう幕府から命令があり、次第に水揚げ量が増えていったといいます。

<上越市公文書センター 吉川俊久さん>
「大事なのはヒレなんですね、ヒレを幕府は欲していたわけなんですけど、 残りの肉の部分はどうなったのかは明確には書かれていないんですが、おそらくそれが市場に出回ったんじゃないかと想像できると思うんです」

海で遭遇すると怖い……でも昔から「味よし」とされてきた“サメ”。
実はいまも食べられていて、年末の市場ではセリが行われています。

こちらは地物の旬の魚などが集まる「一印上越魚市場」。今はほとんど地元ではサメの水揚げがされていませんが、毎日のように宮城県から届けられます。

<一印上越魚市場 尾崎徹社長>
「これはモウカザメと言ってサメを産地で切って皮をとって 肉だけにしたやつです。悪くなってくるとアンモニア臭がありますけども、 新鮮なうちは臭みがないです。 おいしく食べられます」

観桜会でサメグルメを提供する井部さん…これからも地域の食文化を守っていきたいと言います。

<郷土料理研究家 井部真理さん>
「上越のサメ食文化を他の地域の方にも知ってもらいたいですし地元の方には他地域ではあまり食べていない貴重な珍しい食文化だと知っていただけたらなと思っています」

サクラも…グルメも…両方、楽しみたい……。
高田城址公園の観桜会は4月14日まで開かれています。

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