【判明】こども園で13人分の上履きが盗まれる「連続窃盗」3度目の犯行時にカメラに映っていた犯人は 福岡
福岡県古賀市の認定こども園で、上履きが相次いで盗まれる事件が発生しました。警察は、窃盗事件とみて現場に防犯カメラを設置し、犯人の姿を捉えることに成功しました。その正体は。
窃盗事件が起きたのは、福岡県古賀市の認定こども園です。
■白野寛太記者
「この靴箱から、上履きが盗まれたということです。」
6日と7日、靴箱から相次いで園児の上履きが盗まれたのです。
■五所こども園・齋藤圭英園長
「不審者かと思って。散らばっていたり、園庭に投げてあったり。不安でいっぱいでした。」
なくなった上履きは、2日連続であわせて13人分に上りました。園長は110番通報し、警察は窃盗事件として捜査用のカメラを設置しました。
そして、3度目に上履きが盗まれた12日、警察がカメラの映像を確認すると。
靴箱に忍びよるのは、人ではなくイタチでした。しばらく物色したあと、上履きを口にくわえ逃走しました。犯罪ではなかったことで、園長はひと安心です。
■齋藤園長
「いたずらとか嫌がらせでなかったので、ほっとしました。」
イタチはなぜ、上履きばかりを盗んだのでしょうか。映像を見た専門家は、住宅街などに生息するシベリアイタチではないかとした上で。
■筑紫女学園大学・佐々木浩 教授
「おそらく、ことし生まれた子がいるイタチの巣に利用していた。そこに持ち込んでいたという状況だと思います。イタチは寒がりなので。胴長短足で毛が薄くて、寒がりなんですよ。冬に向けて巣の材料として使っている可能性はあるのかなと思います。」
2年前には愛知県で、イタチが大量のサンダルを巣に持ち込んでいたことがあったといいます。佐々木教授は今回のケースも、上履きを巣に持ち込んで保温用の素材にしていた可能性があるとしています。
こども園を不安に陥れた「連続上履き窃盗事件」。イタチは捕獲されていないため、園では、靴箱にネットを設置して侵入を防ぐことにしています。