「つらい時は聞きながら頑張る」県立盲学校 卒業生に善意のオルゴール今年も 山梨

甲府市の県立盲学校で7日卒業式が行われ、今年も匿名の女性から卒業生らにオルゴールが届けられました。
県立盲学校では7日、幼稚部から高等部までの卒業式と修了式が行われ、8人が証書を受け取りました。式典の最後に花束と共に贈られたのは、今年も匿名の女性から届いたオルゴールです。
オルゴールの寄贈は今年で61回目。送り主は学校も知らないといいますが、毎年12月ごろに女性の声で卒業生の人数を尋ねる電話があり、人数分のオルゴールが学校に届けられます。
今年のオルゴールが奏でる曲は「さんぽ」と「レット・イット・ビー」で、「1人ではありません。いつも祈っています」という点字のメッセージが添えられていました。
県立盲学校高等部 卒業生 佐藤綾さん
「(オルゴールは)自分の思い出にかぶる曲で、これから職場でつらい時は聞きながら仕事を頑張ろうと思った。(送り主と)実際に会って感謝を伝えたいという気持ちもあるが、これを見てくれているとしたらこの場を借りてお礼を言いたい」
今年も響いた優しい音色。生徒たちは感謝の言葉を胸に、新たなステージに旅立ちます。