首相施政方針演説「命を守る政治」実現訴え
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鳩山首相は29日、政権交代後初めてとなる施政方針演説に臨み、「人の命を守る政治」の実現を訴えた。一方で、民主党・小沢幹事長の政治資金をめぐる事件については一切触れなかった。
また、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題をめぐっては、5月末までに移設先を決定する方針を強調したが、去年10月の所信表明演説のように「地元の思いを受け止めながら」という表現は盛り込まれなかった。
施政方針演説の内容は以下の通り。
「命を守りたい。命を守りたいと願うのです。私は去年末、インドを訪問した際、希望して尊敬するマハトマ・ガンジー師の慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師が八十数年前に記した、7つの社会的大罪が刻まれています。理念なき政治、労働なき富。政治資金の問題については、私自身の問題に関して、国民の皆様に多大のご迷惑を、ご心配をおかけしたことを、あらためておわび申し上げます。ご批判を真摯(しんし)に受け止め、今後、政治資金のあり方が、国民の皆様から見てより透明で信頼できるものとなるよう、企業団体献金の扱いを含め、開かれた議論を行ってまいります。(普天間基地の移設問題は)沖縄に暮らす方々の長年にわたる大変なご負担を少しでも軽くしていくために、どのような解決策が最善か、沖縄基地問題検討委員会で精力的に議論し、政府として本年5月末までに具体的な移設先を決定することといたします」