民主党・小沢幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件で４日に起訴された小沢氏の元秘書の衆議院議員・石川知裕被告が９日夕方、起訴後初めて記者団の質問に答えることが明らかになった。

　石川被告は９日午後５時から地元の北海道で支援者の会合に出席した後、記者団の質問に答える予定。石川被告はこれまで、当面は離党も議員辞職もしない意向を周辺に伝えているが、９日の記者団への応答で自らの進退についてどう説明するかが焦点。

　また、鳩山首相が８日に小沢幹事長の続投を了承した際の発言をめぐり、双方の説明に食い違いがあることがわかった。小沢幹事長は８日夜の会見で「首相からは『ぜひ一生懸命、頑張ってほしい』ということでした」と述べていたが、鳩山首相は９日朝、「『頑張ってください』という言葉は使っていません。『このまま続けてよいか』と言われたので、『はい』ということを申し上げた」と述べた。

　一方、自民党・大島幹事長は「全然説明責任が果たされていないと言わざるを得ない」と小沢幹事長の続投に強く反発しており、今後も厳しく追及する方針。