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国民新党、シュワブ陸上への移設案提示へ

2010年2月16日 1:46
国民新党、シュワブ陸上への移設案提示へ

 国民新党は、17日に行われる政府・与党の普天間基地問題検討委員会に、キャンプ・シュワブ(沖縄・名護市)の陸上に代替施設を造る案を提示する方針を固めた。下地政調会長は15日、「正式に提案した後に、地元・名護市などに説明して理解を得たい」と述べた。

 この移設案は、日米合意にある名護市辺野古沿岸部の海上ではなく、内陸のキャンプ・シュワブの敷地内に滑走路を建設するというもの。国民新党は、嘉手納基地(沖縄・嘉手納町など)に普天間基地(沖縄・宜野湾市)のヘリコプターを受け入れる「嘉手納統合案」も提示する考え。

 今回浮上した「キャンプ・シュワブ陸上案」について、政府内には、海の埋め立てを避けられる上、辺野古周辺に施設を造るため、アメリカ政府の理解を比較的得やすいとの見方がある。しかし、騒音問題などで地元沖縄の反発は必至だ。

 下地政調会長は15日、「普天間の危険の除去を早急にやらないといけない。沖縄のきれいな海を壊さないで、新たな民有地を使わない、公有水面を使わないでやることが一つの基準になってますから」と述べた上で、「正式に提案した後に、地元・名護市などに説明して理解を得たい」と話した。