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鳩山首相、移設案は提示していないと強調

2010年3月4日 13:11
鳩山首相、移設案は提示していないと強調

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題で、事実上の日米交渉が始まった。平野官房長官と北沢防衛相が2日夜、アメリカ・ルース駐日大使と極秘に会談していたことが明らかになった。ルース大使には、沖縄・名護市のキャンプ・シュワブ陸上案を最有力候補として検討していることなどを説明したとみられる。しかし、与党間の調整が終わっていないことから、鳩山首相は4日朝、移設案は提示していないと強調した。

 会談で、ルース大使はあくまで現行の名護市辺野古案がベストであるとの考えを示した。政府は今後も5月末の決着期限に向けて、ルース大使を窓口にアメリカ政府と調整を続けていく方針。

 これに対して、社民党は「沖縄県内移設は阻止する」と強く反発し、4日も党の移設案を協議している。しかし、県内移設を阻止するため、佐賀や長崎など国内移設案を出すべきだとの意見がある一方、福島党首はあくまでグアム移設案のみを提示すべきとの考えで、意見の対立が続いている。