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鳩山首相進退めぐり、民主党内で意見交錯

2010年6月1日 14:18
鳩山首相進退めぐり、民主党内で意見交錯

 民主党内で退陣論が強まっている鳩山首相は1日朝、今後も民主党・小沢幹事長と協力し、政権運営にあたる考えを強調した。一両日中に小沢幹事長らと進退を含めて再協議する考えだが、党内には首相の進退をめぐって意見が交錯している。

 参議院議員選挙を控えた議員の一人は「すんなり鳩山さんが辞めてくれればいいんだけど」と、辞任に期待感を示している。また、ある中堅議員は「単純に辞めるだけだったら犬死にだ」と述べ、鳩山首相と同時に小沢幹事長も辞任するべきだとの考えを示している。小沢幹事長に近い議員からも「会談は儀式だ。鳩山首相は続投だ」との声も出ている。

 一方で、閣内では鳩山首相の続投を支持する声が相次いでいる。

 前原国交相「首相がコロコロ代わるのはいかがなものかと思うし、鳩山首相には反省すべきところはしっかり反省してもらって、頑張っていただきたい」

 原口総務相「首相を支えて、そしてしっかり勝ち抜いていく。これが大事だと考えている」

 亀井金融相(国民新党代表)「私も全力で支えていく。政治の大道が動くわけありません」

 関係者によると、亀井金融相は先月31日夜、鳩山首相に電話し、「今辞める必要は全くない。自分が支えるから頑張れ」と伝えたという。また、亀井金融相は1日、小沢幹事長と会談し、同じ内容を伝えることにしている。

 首相周辺によると、鳩山首相は辞任の考えはないという。一両日中に開かれる再会談で、小沢幹事長がどこまで強く鳩山首相のけじめを求めるのかが焦点となる。