与野党の国会対策委員長会談が９日に開かれ、野党側はあらためて予算委員会の開催などを求めたが、結論には至らなかった。

　会談で民主党・樽床国対委員長は、菅首相の所信表明演説を１１日に、また、各党の代表質問を１４日、１５日に行うことなどを野党側に提案した。一方、野党側は「政治とカネの問題」などを議論する予算委員会の開催や小沢前幹事長の証人喚問、与野党の幹事長会談をあらためて要求した。しかし、結論には至らず、与党側が引き続き協議した上で、野党側に返答することになった。

　民主党は１６日までの国会会期を延長せず、予定通り来月１１日に参議院議員選挙を行う方向で調整に入っているが、今国会での郵政改革法案の成立を求める亀井郵政相は「しっかり政治をやって、それで国民に信を問うていく、そこから逃げ出して支持率が高いうちに選挙やっちゃえなんていうのは、私は到底、理解しがたいね」と批判した。

　政府・与党内の調整は難航が予想される。