×

自民総裁選の行方「ポスト岸田」はベテランか若手か…新たな象徴は 40代議員2人に注目【バンキシャ!】

2024年8月19日 11:32
自民総裁選の行方「ポスト岸田」はベテランか若手か…新たな象徴は 40代議員2人に注目【バンキシャ!】
岸田総理大臣が自民党総裁選への不出馬を表明し、「ポスト岸田」選びが事実上スタートしました。名前が挙がっているのは、党の幹事長や現役閣僚ら11人です。バンキシャ!は、2人の40代議員、小泉進次郎元環境相と小林鷹之前経済安全保障担当相談に注目しました。選出されれば史上最年少の総裁となる2人は、刷新を狙う自民党の新たな象徴となりえるのでしょうか。(真相報道バンキシャ!

17日、神奈川県・横須賀市。神社の境内で盆踊りが行われていた。そこに現れたのは、小泉進次郎議員(43)。

バンキシャ
「進次郎議員、たったいま到着したのですが、あっという間に市民が集まり写真撮影会が始まりました」

抜群の国民的人気を誇り、あっという間にこの人だかり。すると、近くにいた子供から「総理大臣になるためにがんばってください」というエールが。

小泉氏は「今、マスコミの人にそう言って来いって言われなかった?」と笑って返答した。

バンキシャ
「子供の質問を軽くかわしました」

14日、岸田首相が突然総裁選への不出馬を表明。“ポスト岸田”を巡る動きが活発になるなか、この日、バンキシャが小泉氏に声をかけるも、総裁選について語ることはなかった。

そして、同じく40代で総裁選の候補として名前があがっているのが、小林鷹之議員(49)。オレンジ色のネクタイを身につけ新潟県で講演。

バンキシャ
「なんでオレンジ?」

小林議員
「政治活動を始めた時に仲間と話して、力強く温かいと」

初代の経済安全保障担当相をつとめた若手のホープだ。もし小林氏が総裁、総理となれば戦後最年少の総理となる。出馬については、「複数の同僚議員から、そうした言葉を頂いているのは事実。最後、そう進むかどうかは、当然政治家ですから自分で決める」と話した小林氏。

現在11人の名前があがっているなか、その多くは60歳以上。40代は小泉氏と小林氏2人だけ。裏金事件で傷ついた党のイメージを刷新したい自民党。政界では「若手」とされる40代の2人はその象徴となるのか。

混戦が予想される、自民党の総裁選。結果は国会議員による投票と、全国の党員らによる投票で決まる。

そこで、バンキシャ!は47都道府県の支部連合会にアンケートを送付。「新たな総裁にふさわしいと思う人物」をたずねた。

8つの支部連合会から返信があったが、具体的な名前はあがらず…。一方で自由記入欄にはこんな回答が。

『派閥の枠やしがらみにとらわれない総裁選が行われることを望みます』

裏金事件の影響で、多くの派閥が解散を決めてから初めてとなる総裁選。派閥にとらわれない自由な選挙を望む声があがった。

総裁選で党の「刷新」をアピールするため、期待されているのが40代の2人だ。まずは、自民党議員の中でもトップクラスの知名度の小泉氏。初当選からおよそ10年、38歳で環境相に抜擢され、発言も注目されるように。

小泉進次郎環境相(当時)
「気候変動のような大問題は、楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」

独特な言葉選びが話題を呼んだ。そんな小泉氏、尊敬する人物がいるという。これは、閣僚時代の小泉氏の大臣室。よく見てみると、アメリカ元大統領ケネディ氏の写真。

およそ5年前、アメリカで行った講演でも小泉氏は「ケネディ大統領のように、私も日本国民を鼓舞しすべての改革を実行するため全力を尽くす覚悟だ」と話した。今の小泉氏と同じ43歳で大統領に就任したケネディ氏の名前をあげ、自らも日本のリーダーになることに強い意欲を示していた。

小泉氏を応援する人々はどう思っているのか。訪ねたのは、小泉氏が子供の頃から通っているというとんかつ店。

バンキシャ
「いつも進次郎議員が食べている?」

とんかつ店の夫妻
「懐かしいって言っていつも」

名前があがっていることをどう思っているのか。とんかつ店の妻は、「これからも、どんどん芽が伸びる青年のような人ですから、その芽を早く摘んじゃいけない」とし、夫は「もう少し経ってからのほうがいいんじゃないか」と話した。

まだ早いとの声は党内からも。

閣僚経験者
「人気投票じゃないんだからさ。これからのリーダーは外交だよ。経験がなくちゃ務まらないよ。アメリカとだってね」

一方の小林氏。17日、新潟県の養蜂場を視察に訪れた。言葉を交わした人の中からはこんな声も…。

バンキシャ
「総裁選の候補に名前が挙がっているのは、ご存じでした?」

小林氏が視察した養蜂家
「お名前は聞いたことがあったんですけど、ちょっと顔がわからなくて」

顔を知ったのは、最近だったという。小林氏の懸念は、知名度があまり高くないところ。サラリーマン家庭に生まれた小林氏。東京大学を卒業後、財務省を経て政界へ。

初当選からおよそ9年、新設された経済安全保障担当相に46歳で抜擢され、看板政策の一つを担った。

要職を担当した小林氏に対し、地元の千葉県・八千代市のいきつけのラーメン店のオーナーは。

小林氏地元のいきつけ・ラーメン店オーナー
「普段でも顔を出したり、町で歩いたりしてくださって。私たちの身近な生活のことをよく分かってくれていると思う」
「人柄の良さとかは、地元の皆さんご存じなんですけど」

そういった声がある一方で、今年7月、地元の千葉県・八千代市で小林氏がビラ配りをすると、なかなか受け取ってもらえない。

バンキシャ
「知名度を心配する声も聞きました」

小林議員
「知名度はないんじゃないですかね。自分の活動を少しでも多くの方に知っていただけるような努力は政治家としてやっていく」

自らも認める知名度の低さ。しかし、政治信条が安倍元首相と近いところがあり、それが支持の理由になっている面もあるという。

若手議員 14日(水)
「安倍派の若手としては、小林先生を推していこうという形で固まってきている」

小林氏は19日にも会見を開き、出馬を表明する方向で調整している。

(8月18日放送『真相報道バンキシャ!』より)