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衆院予算委2日目 菅首相、苦しい答弁続く

2010年8月3日 13:37
衆院予算委2日目 菅首相、苦しい答弁続く

 国会では3日、衆議院予算委員会の2日目の質疑が行われている。菅直人首相は、低姿勢に終始した2日の答弁の反省から「3日は議論を活発にしたい」と切り出したが、消費税の問題などで守りの姿勢が目立ち、苦しい答弁を強いられている。

 菅首相「昨日の質疑について、多くの皆さんからもっと元気良くやれと言われまして、決して元気がないというわけではないが、大いに議論を活発にしたいと思う」

 自民党・田村憲久議員「菅首相は引きずり降ろされることはありませんから大丈夫ですよ。我々が3年で3人代えて色んなことを言われた。1年で3人も首相を民主党が代えられるわけがない。だから、胸張って持論を言ってほしい。消費税率は上げる方向で早急に議論をする。自民党にも理解をいただきたいくらい言ってくださいよ」

 菅首相「財政の再建・健全化については、一歩も引かないということを国民の前で申し上げ、昨日の予算委員会でもそのことを申し上げた。そういう意味では激励として受け止めたい」

 また、公明党・井上義久幹事長は、先の参議院議員選挙期間中の菅首相の消費税をめぐる発言について、「二転三転し、税制という重要な課題で知識は大丈夫かと国民が心配した」と批判した。これに対して、菅首相は「政府で議論していることを、例示とはいえ、発言したことが不用意だった」と述べた。

 民主党内の求心力回復のため、攻めの姿勢も見せたい菅首相は反転攻勢のきっかけをつかみたいところだ。