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小沢氏の国会招致めぐり、民主党内から反発

2010年12月9日 16:53
小沢氏の国会招致めぐり、民主党内から反発

 民主党・小沢元代表の国会招致をめぐり、岡田幹事長は政治倫理審査会への招致を国会で議決することを検討する考えを示した。これに対して、党内の一部からは強い反発が出ている。

 岡田幹事長「政治とカネの問題は、国民の政治に対する信頼をしっかり確保して力強く政治を進めていく上で、ぜひ必要なものであると。政治とカネの問題で疑惑を持たれれば、それに対して応えていく責任があると」

 岡田幹事長は、小沢元代表の問題は「次の通常国会で予算案や関連法案を通す上で重要な問題だ」と指摘した上で、小沢元代表が自発的に招致に応じると申し出ない場合には、政治倫理審査会への招致を国会で議決することも検討する考えを示した。さらに、小沢元代表に近い党幹部が「仙谷官房長官が辞任すべき」との認識を示したことについて、「党幹部としての自覚を欠いた発言だ」と強い不快感を示した。

 小沢元代表に近い松木農水政務官は、「(国会招致の議決は)とても考えられないこと。私にはわかりませんが、そんなことより(仙谷官房長官らの)問責決議とか出ているが、そちらの方が重いんじゃないか」と述べた。

 こうした中、小沢元代表は8日夜、鳩山前首相や新党改革・舛添代表らと会談し、菅政権への批判を強めている。これに対し、菅首相に近い議員は「小沢元代表は完全に焦っている。やれるもんならどうぞ出ていってください」とも話していて、対立は党内抗争の様相となってきた。