防衛省は１９日、自衛隊が１８日に行った福島第一原発３号機への放水のもようを映した映像を公開した。

　公開された映像は、１８日の放水の様子を陸上自衛隊中央特殊武器防護隊が撮影したもの。１８日の放水は、航空自衛隊の消防車３台、陸上自衛隊の消防車４台によって行われた。同時に「東京電力」がアメリカ軍横田基地から借りた放水車１台も放水を行い、合計８回、約５０トンを放水した。

　放水が行われた３号機は、建屋が水素爆発で大きく破損して屋根の部分が開いている状態。４階と５階の間には使用済み燃料プールがあるが、水が蒸発して水位が下がっていることから、放射線の遮へい効果が低下し、高濃度の放射性物質が敷地内に放出されている。映像では、この３号機の４階と５階部分に向けて放水が行われている様子が確認できる。

　自衛隊は、１９日は４号機に向けて放水を行う準備を進めており、東京消防庁の放水作業の進行状況をみて判断するという。