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【特集】<『新型コロナ』患者数↑>医療機関を取材 現況をどのように捉えているかー(仙台市)

2024年7月31日 18:30
【特集】<『新型コロナ』患者数↑>医療機関を取材 現況をどのように捉えているかー(仙台市)

『新型コロナ』の患者数が増加傾向にあるなか、医療機関は現在の状況をどのように捉えているのか?取材した。

30日、仙台市若林区の七郷クリニック。

このクリニックの阿部院長は、6月と比べて『新型コロナ』の患者数が増えていると言う。

七郷クリニック・阿部基院長
「当院でも、5月・6月に比べると、患者数が2倍~3倍に増えている印象。この猛暑の中で熱中症との判別が非常に難しい。本人は熱中症だと思ってきたけれど検査したら『新型コロナ』だったという方も相当数いる」

宮城県内の定点調査による『新型コロナ』患者数の推移を表したグラフ。
5類に移行してから2つの大きなヤマがあるが、今回3つ目の波が訪れようとしている。

その背景には、『KP.3』と呼ばれる新たな変異株の登場や、猛暑でエアコンを使うことが多いため、換気をしづらい状況などがあるが、阿部院長は『新型コロナ』に対する意識の変化も影響しているとみている。

七郷クリニック・阿部基 院長
「もう『新型コロナ』は終わりだよという認識が、どことなく芽生えているというのが一番の問題。5類になったからと言って『新型コロナ』がなくなるわけでもないし、弱毒化するわけでもない」

そして、感染を判断する検査についても、5類に移行したことや費用が自己負担となったことで受けづらくなっていると考えている。

七郷クリニック・阿部基院長
「7波・6波あたりの頃は、1日平均20~30は必ず(PCR検査を)受けに来ていた。今は1日に10人弱くらいしか受けに来ない。水面下にもっと陽性者がたくさんいると考えていい」

感染者が増加傾向にある中で迎える夏休みやお盆期間。

人の行き来が増えるなか、阿部院長は1人1人の意識が感染対策になると話す。

七郷クリニック・阿部基院長
「感染者が行動をあまりしない。家でおとなしくしてもらって、感染を防ぐ対策が一番。感染を広げない努力を個人個人でもしてほしい」

感染が疑われるときにどうしたらいいか、改めて整理する。
宮城県によると、すぐに病院に行くのではなく、まずは、かかりつけ医や近くの医療機関に電話。
そして医療機関が調整し、他の患者と交わらないように診察を行うというという流れになる。

もし感染した場合だが、5類に移行して外出自粛要請は無くなったが、発症日を0日目として5日間の自粛が「推奨」されている。

一方、小学校など学校では、発症後5日間に加えて症状が回復して24時間経過するまでは出席停止=いわゆる『公欠』にすると学校保健安全法が定めている。
 企業などは、各社の判断にゆだねられている。

夏休み、お盆期間と全国的に人の行き来が増える時期。
感染しない、そして広げないためのそれぞれの判断が大切だ。

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