【特集】全国1位「あ・ら・伊達な道の駅」人気の秘密と差別化の方法とは?
東北道古川ICを降りて国道47号を西へ約30分。
のどかな田園地帯にあるのが大崎市岩出山のあ・ら・伊達な道の駅だ。
県外ナンバーもたくさん。
駐車場では交通整理が行われるなど夏休みが始まって最初の週末は観光客などで大混雑。
それもそのはず、あ・ら・伊達な道の駅は、旅行情報誌じゃらんが発表した全国道の駅グランプリの満足度ランキングで全国1213駅の中から1位に輝いたのだ。
その満足度は唯一の8割超え81.1%。
満足度1位は2020年・21年に続き「3年ぶり3度目の栄冠」だ。
一斗缶に入ったかりんとうなどの名産品はもちろん。
男の子が美味しそうに食べるソフトクリームは北海道のチョコレートメーカー・ロイズ。
ここでしか買えない限定商品も販売されている。
仙台からの客
「母親と自分用に買いました」
でも人気の理由は意外なところにあった。
あ・ら・伊達な道の駅佐々木 純 駅長
「旬な野菜というのが開業当初からかなり人気。それがどんどん口コミで広がって大きい要因。」
朝どれの新鮮野菜などが並ぶ直売コーナーが人気の理由。
あ・ら・伊達な道の駅には年間300万人が訪れるが、リピーターも多いそう。
大崎市から
「楽しみここに来るのが。近くのスーパーに無いものがけっこうある」
登米市から
「野菜とか果物・キノコ類とか好きなのでいつも買いに来ています」
調査を行った旅行情報誌の担当者に人気の道の駅の共通点を聞いた。
関東・東北じゃらん 吉田裕之編集長
「観光だけではなく地元・近隣の方も道の駅で買い物をしたり、新しい発見があることそこにしかない体験。ご当地の魅力はそれぞれ違うので差別化していくことが大事」
あ・ら・伊達な道の駅でも新たな魅力発信に力を入れている。
駅長
「こちらがイノシシ肉を使ったタンタンメンになります」
タンタンメンのひき肉は、イノシシ肉。
今年4月から大崎ジビエとしてイノシシ肉の販売コーナーを設け特産品化を狙っている。
駅長
「伝統的なものはそのまま継続しつつ常に新しい事も見ながら運営の方を行っていきたい」
満足度トップ10には東北の道の駅が4つランクインしている。
調査を行った会社によると、今年の旅行の傾向として物価高や円安の影響で海外よりも国内の「安・近・短」が人気だという。