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自民党・聞き取り調査“裏金”の使途 公表は「匿名」

2024年2月15日 23:11
自民党・聞き取り調査“裏金”の使途 公表は「匿名」
派閥の政治資金をめぐり、自民党は「聞き取り調査」の結果を公表しましたが、どの議員が、いわゆる「裏金」を何に使ったのかまではわからない、匿名での公表にとどまりました。

聞き取り調査は政治資金収支報告書に不記載があった安倍派と二階派の議員82人と自民党の8つの派閥や政策集団が対象で、同席した外部の弁護士が報告書にまとめました。収支報告書に記載されていなかったいわゆる「裏金」の総額は5億7949万円で、このいわゆる「裏金」を使っていたと回答したのは53人にのぼりました。ただ、使い道は「会合費」「書籍代」「使用していなかった」など、類型ごとにまとめただけで、どの議員が何に使ったのかはわからない、匿名での公表となっています。

一方で、「違法な使途に使ったと述べた人はいなかった」と報告しています。

また、安倍派の議員からは「派閥の指示だった」との釈明や派閥幹部の責任を問う声が相次いだということです。

安倍派で、いつから不記載が始まったのかは明らかにならず、「遅くとも十数年前から行われていた可能性が高い」と指摘するにとどまりました。

岸田総理大臣
「今回の聞き取り調査、さらには政治資金収支報告書の修正をもって(説明責任が)果たされるというものではありません。今後ともあらゆる機会を捉えて国民の信頼回復に向けて関係者には説明責任を果たしてもらわなければならない」

岸田総理はこのように述べ、引き続き、説明が必要との認識を示しました。

その上で、処分については「今回の調査や今後の説明責任の果たし方を踏まえ、党として判断していきたい」と述べました。

一方、立憲民主党の泉代表は調査結果の内容が不十分だと批判しました。

立憲泉代表
「(使途の)費目も正しいかどうかもわからなければ、そこにいくら使ったかもわからないし、使い切ったかどうかもわからない。ほとんど何もわからないに等しいですよ」

その上で、泉代表は改めて「裏金」の経緯や使い道をめぐり、安倍派幹部らが国会の政治倫理審査会で説明するよう求めました。