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小沢氏に無罪、野党側は証人喚問を要求へ

2012年4月27日 1:35
小沢氏に無罪、野党側は証人喚問を要求へ

 政治資金規正法違反の罪に問われた民主党・小沢元代表の無罪判決を受け、民主党・輿石幹事長は26日、小沢氏の党員資格停止処分を解除する手続きに入る考えを示した。一方、野党側は、小沢氏の政治的責任は残るとして、小沢氏の証人喚問を改めて求めている。

 輿石幹事長は、来月の役員会で小沢氏の党員資格停止処分の解除に向けて手続きに入る考え。民主党・城島国対委員長は「大型連休明けの役員会では、そういった(処分解除という)論議になるのではないか」と話した。今後は、消費税増税法案に反対する小沢氏の影響力が強まることも予想される。

 こうした中、26日夜、小沢氏を支持する議員約70人が東京都内で会合を開いた。出席した民主党・谷亮子参議院議員は「(小沢氏に)ぜひリーダーシップを発揮していただきたい。発揮できる場をつくらなければいけない」と述べた。

 一方、自民党など野党側は、「小沢氏の政治的責任は残る」として、小沢氏の証人喚問を改めて求めていく方針。自民党・谷垣総裁は「(小沢氏の)政治的責任というのは極めて重大なものがあると考えています。徹底して説明責任を果たすように、我々は求めていかなければならない」と述べた。

 野田首相にとっては、消費税増税法案の成立には野党・自民党などの協力が必要な状況に変わりはなく、今後の国会審議の見通しは不透明となっている。