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民主党・小沢元代表、2日にも離党を表明へ

2012年7月1日 21:50
民主党・小沢元代表、2日にも離党を表明へ

 消費税増税法案の撤回を強く求めてきた民主党・小沢元代表は、野田首相が撤回に応じる考えがないことから、離党の意向を固めた。早ければ2日にも離党の考えを表明するとみられる。

 小沢氏は1日、急きょ、地元・岩手県に入った。午後に行った会見で、小沢氏は自らの離党問題について、「我々の主張を実現するためには、今日(こんにち)の状況の中でどうすべきかという判断を、明日(2日)は遅くてもしなくてはいけないだろう」と語った。

 一方、野田首相は、2日の民主党役員会に自ら出席し、小沢氏ら造反議員への処分内容について方向性を示すとしている。野田首相としては、処分問題を長引かせることで自民・公明両党との3党合意までが揺らぎかねないとの懸念があるとみられる。

 これまで党の分裂を避けようと調整してきた輿石幹事長も1日、分裂を避けるのは難しいとの認識を示した。

 輿石氏「(小沢)元代表の方が『結論を出す』と言えば、それでいいじゃないですか」

 今後、小沢氏が離党に踏み切った場合、衆議院では約40人が、参議院では十数人が同調するとみられており、野田政権の国会運営はますます厳しいものとなる。