【解説】“逆風”の石破政権どうなる? 世論調査「支持率31%」発足以来“最低”に
NNNと読売新聞が14日から16日まで世論調査を行い、石破首相が自民党新人議員に10万円相当の商品券を配っていたことについて、「問題だと思うか」と聞いたところ、「思う」が75%に達しました。
また、石破内閣を支持するかどうかたずねたところ「支持する」と答えた人は31%。前回2月調査から8ポイント下がり、石破政権が発足して以来、最低となりました。一方で「支持しない」と答えた人は58%で、前回より15ポイント上がっています。
この「逆風」を石破政権は耐えきれるのか。日本テレビ政治部官邸キャップの平本典昭記者が、以下の3つの疑問に沿って解説します。
1.「スリーアウト」でピンチ?
2.政権いつまで? 緊急100人取材
3.「石破おろし」鍵握るポイント?
鈴江奈々キャスター
「まず『スリーアウト』とは、何が3つのアウトなのでしょうか?」
政治部官邸キャップ 平本典昭記者
「まず支持率31%という数字は、今の政権が発足後最低ということに加え、下げ幅も8ポイントと衆院選後、最大となったのが特徴です」
「今、ドジャース来日で野球で日本中が盛り上がってますが、そこにひっかけて、ある自民党中堅議員は野球にたとえて『高額療養費、10万円商品券、そして支持率の低下。これで石破政権はスリーアウトチェンジだ』と皮肉交じりに語っています」
「なぜ、ここまで支持率が下がったのか。世論調査でもう1つ注目の数字があります。支持の理由のひとつ、『石破総理が信頼できる』という数字です。この数字も政権発足以来、最低の15%。下げ幅も9ポイントと最大となったのが特徴です」
「理由について複数の与野党議員が『自民党の中では石破さんはお金にクリーン、世論と近いことが魅力だったのに「石破さん、あなたもか」と世論が思ったのだろう』と分析しています」
「また、103万円の壁の見直しをめぐる政府与党がまとめた案は約2万円の手取りを増やすというものでした。ある野党幹部は『国民の手取りは2万円しか増やさないのに、新人議員の手取りは10万円も増やすのか』と批判を展開しています」