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3党党首会談、不調に終わる 自公は反発

2012年10月19日 21:27
3党党首会談、不調に終わる 自公は反発

 野田首相(民主党代表)は19日、赤字国債発行法案など懸案の解決を目指し、自民、公明両党との党首会談に臨んだ。しかし、野田首相は具体的な衆議院の解散の時期を示さず、会談は不調に終わり、自民党と公明党は反発を強めている。

 野田首相は、内閣改造後、初めてとなる3党の党首会談で、焦点の衆議院の解散・総選挙について「『近いうち』と言った発言の重みは自覚しているし、責任ある判断をしたい。だらだらと政権の延命を図るつもりはない。自分を信じてほしい」と述べ、重要法案などへの野党の協力を求めた。

 しかし、会談後の会見で、自民党・安倍総裁は「『(解散の時期について)新しい提案はあるのですか、具体的な提案はあるのですか』と申し上げたところ、真剣に重く受け止めているという以上の話はないと(いうことだった)。私は率直に言って、昨日の幹事長会談を受けての党首会談でありましたから、失望しましたね、大変」と述べた。

 また、公明党・山口代表も「民主党・輿石幹事長が『具体的に新しい提案がある』と言っておきながら、何もないんですか。非常に国民をバカにした話だと思う」と述べるなど、自民、公明両党は反発を強めている。

 こうした中、野田首相は政府・民主党の幹部会合を開き、臨時国会を今月29日に召集する方針を決めた。会期は約1か月間としているが、重要法案の成立に野党が協力するメドが立たないまま見切り発車する形となる。