ＴＩＣＡＤ　Ｖ（ティカッドファイブ＝第５回アフリカ開発会議）が１日から横浜市でスタートする。安倍首相は会議の冒頭、今後５年間で最大３．２兆円の支援を行うことを表明する。

　この会議にはアフリカ５４か国のうち、５１か国から首脳クラスの代表が出席する。安倍首相は支援策について、今後５年間でインフラ整備に約６５００億円など最大３．２兆円を支援する他、人材育成策として１０００人の若手アフリカ人を日本の大学や企業で受け入れる方針などを表明する。

　安倍首相はすでに、先月３１日から各国の首脳らと個別の会談をスタートさせ、経済分野での連携を深めていく考えを伝えた。

　また、安倍首相は、人質事件が起きたアルジェリアのベンサラ上院議長と会談した。日本企業の安全確保を要請した他、「テロ対策を支援する」と伝え、連携を強化する方針を確認した。

　安倍首相は全体会合などと平行して首脳らとの個別会談を期間中４０回以上行う予定で、アフリカ各国との信頼構築を目指す。