安倍首相は２日、国会で３日に政府が今後のテロ対策を話し合う会議を開催することを明らかにした。

　安倍首相「あす（３日）、官房長官を長とする『国際組織犯罪等国際テロ対策推進本部会合』を行い、今後のテロ対策について協議を行うこととしている」

　安倍首相はまた、「テロの未然防止に万全を期すため、不穏な動向の早期把握に向けた情報収集や分析の強化を行う」との方針を示した。さらに「テロリストの入国阻止に向け、水際での取り締まりの強化や、空港や公共交通機関の警戒警備の強化などの対策を推進している」と改めて強調した。

　日本人が危険な国や地域に入ることを法律で制限することについては、「憲法で保障されている海外渡航の自由との関係で問題があるとの意見もあり、様々な観点から慎重に検討を進めていきたい」との考えを示した。

　また、岸田外相は２日夜、日本人の海外での安全確保について具体的な措置をとりまとめるため、外務省内に中根大臣政務官を座長とする検討チームを立ち上げると発表した。