岸田外相キューバ訪問 カストロ兄弟と会談
日本の外相として初めてキューバを訪問している岸田外相は、ラウル・カストロ国家評議会議長や兄のフィデル・カストロ前議長らと相次いで会談した。
2日に首都ハバナで行われた会談で、ラウル・カストロ国家評議会議長は岸田外相に対し、「歴史的な訪問を歓迎する。経済関係を含め幅広く二国間関係を強化していきたい」と話したという。また、岸田外相はその後、議長の兄のフィデル・カストロ前議長と会談した。カストロ前議長は岸田外相の出身である広島を2003年に訪問した際の思い出や、防災、農業などについて話したという。
これに先立って、岸田外相はキューバのロドリゲス外相と会談し、キューバへのODA(=政府開発援助)について医療分野での無償資金協力を大幅に拡充する方針を伝えた。また、岸田外相は、日本企業のキューバ進出を後押しするため官民合同委員会の立ち上げなどを提案し、ロドリゲス外相も「歓迎する」と述べたという。