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“暗号解読ソフトによる情報入手”で論議

2013年11月15日 16:16
“暗号解読ソフトによる情報入手”で論議

 15日の国会で、機密情報を外部に漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案をめぐり、自民党の寺田稔議員は、一般的な暗号解読ソフトなどを使って情報を入手するのは著しく不当な取材にあたるかとただした。

 寺田議員「ごく簡単な解読ソフトやアプリも汎用化されているが、簡単な暗証や暗号なら解読可能です。一般人、マスコミにおいても、利用可能な手法である。こうしたような状況下で(ファイア)ウオールを乗り越え、暗号を解読し、秘匿情報を入手をすることは想定しうる事態です。こういったような取材方法は著しく不当な取材に該当するのか」


 森内閣府特命担当相「一般人の方が通常行っていること、いま取材の中、報道機関の方が行っていること、取材や、報道、今行っていることが、本法案ができたからといって急にそれが捜査対象になったり、処罰の対象となったりすることはない」

 法案では「著しく不当な取材」によって特定秘密を取得した場合には、処罰の対象とされている。寺田議員は、違法な不当アクセス行為ではないが、一般人も入手可能な暗号解読ソフトなどを用いて特定秘密の情報を取得した場合、「著しく不当な取材」にあたるかどうかただした。

 これに対し、鈴木内閣官房審議官が「様々な事実関係が想定され現時点での判断は困難」と答弁する一方、森担当相は、「捜査対象、処罰対象になることはない」との認識を示した。