政府として総力挙げて対応~安倍首相
イスラム過激派組織「イスラム国」を名乗るグループが日本人2人を人質に取り、身代金を支払わなければ殺害すると警告していることについて、安倍首相は21日夜、「政府として総力を挙げて対応に全力を尽くしていく」と述べた。
安倍首相「厳しい時間との戦いではありますが、政府として総力を挙げて対応に全力を尽くしてまいります。これまで培ってきた、あらゆる外交チャンネル、外交ルートを最大限活用して、2人の解放に向けて手段を尽くすよう指示しました」
その上で、安倍首相は「我が国は決して、テロに屈することはない。国際社会と手を携えて、この卑劣なテロとの戦いに万全を期していく」と強調した。
これに先だって行われた関係閣僚会議で、安倍首相は「引き続き、人命第一で対応して全力を尽くしていく」と述べた上で、「刻一刻と変化する状況に、臨機応変かつ全力であたっていただきたい」と指示した。
一方、菅官房長官は21日午後の会見で、第三国などを通じて「イスラム国」側に2人の解放を働きかけているものの、事態に進展がないことを明らかにした。また、「イスラム国」側が身代金の支払期限とする「72時間以内」について、政府が映像を確認したのを起点としてタイムリミットは23日午後2時50分頃との認識を示した。