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ミサイル能力の向上懸念 政府、対応を協議

2016年3月10日 10:39
ミサイル能力の向上懸念 政府、対応を協議

 北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射したことに日本政府は10日、首相官邸で国家安全保障会議を開き対応を協議した。

 首相官邸では午前9時40分から安倍首相のほか、岸田外相、中谷防衛相らが出席して、国家安全保障会議を開いた。午前10時時点で付近を航行する航空機や船舶への被害情報などは確認されていないという。

 これに先立ち、安倍首相は「アメリカや韓国などと連携を図り、情報収集や分析に全力を挙げること」「航空機や船舶などの安全確認を徹底すること」「国民に対し、迅速・的確な情報提供を行う」よう指示した。

 中谷防衛相は記者団に対し、「我が国の領域または周辺海域に到達しうる、弾道ミサイルの能力の増強につながるものであるとすれば、我が国の安全保障上強く懸念すべきものである」と話し、北朝鮮のミサイル能力の向上に懸念を示した。

 政府としては「今回の発射は極めて問題のある行為で北朝鮮に対し厳重に抗議を行う」としている。