自民党の二階幹事長は、今村前復興相の失言をめぐる報道の姿勢について「首を取るまで張り切らなくてもいいんじゃないか」とした自らの発言について、撤回しない考えを示した。

　発言を撤回する考えはないかという記者団の質問に対して、二階幹事長は「野党は撤回を要求してない」として撤回しない考えを示した。

　自民党・二階幹事長「（野党は）撤回を要求してきている訳ではありません。また野党が何か言った時、我々がいちいちその発言に撤回を要求すると、そんなこと我々はしたことない」

　二階幹事長は自らの発言について、辞任を迫る前に本人に釈明の機会を与えるべきとの思いだったと説明した。

　また、今村前復興相を更迭した安倍首相を批判する意図がなかったのかという質問に対しては「当たり前だ」と述べて異論がないことを強調した。

　一方、不倫問題で政務官を辞任し自民党を離党した中川俊直議員は２８日、衆議院本会議を今月２１日に続いて欠席した。中川議員は不倫問題発覚以降、公の場に姿を現しておらず、政務官辞任についての会見なども開いていない。

　中川議員が所属していた派閥の会長である細田総務会長は、中川議員の説明責任について「本人の問題だ」と述べ、説明を促す考えがないことを強調した。