29日、都内で会見したインドのジャイシャンカル外相は、ロシアによるウクライナ侵攻について、平和的解決にむけ、関与を強めていく姿勢を示しました。

インド・ジャイシャンカル外相
「武力の行使で国家間の問題を解決することはできない。対話と外交に回帰しなければならない。モディ首相はイタリアのG7でゼレンスキー大統領と会談し、数週間後、首脳会談のため、モスクワにいた。インドはウクライナとロシアとの接触が増えていくだろう」

ジャイシャンカル外相は、また、インド軍と日本の自衛隊のさらなる連携強化に期待感を示しました。

インド・ジャイシャンカル外相
「（近年）印日での陸海空の部隊が定期的に合同演習を行い、防衛首脳の交流も盛んになっている。防衛装備・技術協力のプロジェクトも検討している」

その一方で、中国については関係改善を望むとしながらも、次のように述べました。

インド・ジャイシャンカル外相
「中国との関係はうまくいっていない。2020年のコロナのパンデミックの際、中国が合意に反し、インドとの国境地域に軍を大量投入し、緊張状態を作り出した」

ジャイシャンカル外相は、中国が実効支配線を尊重し、合意を守ることが関係改善には必要だとけん制しました。