他党との連立視野も?「希望」首相候補は…
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衆議院選挙にあたって希望の党が首相候補を誰にするのか不透明な状況が続いている。こうした中、小池代表は早くも選挙後の他党との連立を視野に入れているとの見方が出ている。国会記者会館から青山和弘記者が伝える。
首相候補を決めないことに他党からは「極めて分かりにくい」などと批判が強まっている。小池代表は難しい判断が迫られている。小池代表の出馬については本人が強く否定し続ける中、民進党の前原代表も周辺に、「もう出馬はないのではないか」と漏らしている。
こうした中、小池代表側近の前議員は、「首相候補は選挙後まで決めないのではないか」と話している。
■決めないとすればそれはどういう理由からだろうか?
一つは小池代表以外に適任者がいないからだ。例えば前原代表は今も民進党代表で首相候補にすれば「希望の党は民進党の衣替えだ」という批判を浴びることになる。一方で小池代表側近の若狭前議員は議員歴がまだ3年足らずで「あまりに荷が重い」という声がある。また細野元環境相は民進党の前議員の間に感情的な反発が強く、党内の混乱は間違いない。
■2番手のいない政党になっている
そうした中、小池代表以外の名前を挙げたとたんに希望の党への期待感が薄れる可能性がある。それともう一つ理由があるとみられている。鍵となるのが小池代表のこの発言。
小池代表「羽田政権の後、(自民党が社会党の)村山政権を担がれたということがありました。こんな形で水と油で手が結ばれたなどということも首班指名という言葉で改めて思い出したところです」
この発言について希望の党関係者は、「首相候補は他党でもいいという明確なシグナルだ」と話している。希望の党が今回、公明党の候補者や自民党の石破元幹事長らの選挙区に対抗馬を立てていないこともこうした見方に拍車を掛けている。
■希望の党は自民党や自民党の一部と連立を組む可能性もあるのだろうか?
小池代表側近は「いろいろな可能性がある。ただ主導権は保ちたい」と語っている。その一方で小池代表は6日、希望の党の公約を発表し自民党の違いをアピールしている。
小池代表「ユリノミクスとでも称します。こういった政策をしっかりと入れ込んでいきたいと考えています」
小池代表が打ち出しているのが「ユリノミクス」と称する経済政策。これには消費税率10%への引き上げ凍結と大企業の内部留保への課税、ベーシックインカムの導入などが盛り込まれている。