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ロフテッド発射…通常軌道だと米国を本気に

2017年11月29日 10:19

 北朝鮮は29日未明、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)を発射した。およそ53分間飛翔し日本海に落下したとみられる。

 政府関係者によると、発射の兆候は27日の朝から強く見え始めたということで、最大限の警戒監視態勢をとっていた。

 日本政府によると、ミサイルは午前3時18分頃、北朝鮮の西岸から発射された。通常より高い高度に打ち上げるロフテッド軌道で発射され、高度は4000キロを大きく超えたという。そして午前4時11分頃、青森県の西およそ250キロの日本の排他的経済水域内に落下したとみられる。

 小野寺防衛相は「到達高度を考えれば、かなりの能力をもったICBMと考えられる」と話している。

 一方、政府高官はロフテッド軌道で発射されたことについて「通常軌道でアメリカの方向に撃つとアメリカを本気にさせてしまう」と分析している。

 こうした中、安倍首相は午前6時半過ぎ、アメリカのトランプ大統領と電話首脳会談を行い、圧力をさらに強化する方針を確認した。この後、韓国の文在寅大統領とも電話会談する方向で調整している。