日本テレビ・政治部の富田徹記者。これまでに小渕首相の番記者を務めたほか、自民党から民主党への政権交代前夜も詳しく伝えた。また、エジプト・カイロ特派員として「アラブの春」の騒乱の中、リビアのカダフィ大佐の遺体そばからリポートも行った。今は政治・経済にわたるテーマを掘り下げ取材し、伝えている。


――富田さんが、今年の政治で注目すべきところは何でしょうか？

やはり政治的に言うと、今年は９月に行われる自民党総裁選ですね。ここで一強と言われる安倍首相がどうなるかという点ですね。


――総選挙も勝って、断然有利な流れであるような気もするんですが。

そうですね、まあ、順当にいけば安倍首相が勝つということになりそうですが、ただ自民党内を取材してみると、本当に安倍首相はそんなに強いのかなあと、割とふわっとした感じがあるんですね。

というのも、その自民党が選挙で圧勝したあと、支持率も世論調査を見ると、割とまだ低迷していますし、若手議員なんかに言わせますと、前回の選挙は、安倍首相が本当に人気があったわけじゃなくて、野党が勝手にしくじったからだ、という風に見ている人が多いんです。


――そうなってきますと、「まさか」ということもありえますか。

まずは今月２２日にはじまる通常国会ですね、ここで閣僚のスキャンダルとか、荒れた展開になりますと、求心力が落ちていくこともありえますし、安倍首相としては今年前半は、なんとか安全運転で乗り切って、９月の総裁選に臨みたいという風に考えているんでしょうけども、その思惑通りになるかどうかというのは、目が離せない展開が続きそうです。


【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｇｕｅｓｔより】