小泉元首相、小沢氏と30年ぶり“タッグ”
対立していた2人が、約30年ぶりに異例のタッグを組んだ。小泉純一郎元首相が、自由党の小沢代表の政治塾で講演し、原子力発電を完全にとりやめる、いわゆる「原発ゼロ」を訴えた。
講演で、小泉元首相は安倍政権が進める原発再稼働を批判し、「原発ゼロ」に政策を転換すべきと強調した。講演終了後、小泉・小沢両氏はそろって来年の参議院選挙で「原発ゼロ」を訴える必要性を強調した。
小泉元首相「野党がこの“原発ゼロ”、野党が一本化して選挙の争点にできるかどうかがカギだろうな」
自由党・小沢代表「野党としても、“原発ゼロ”“脱原発”、これはいわば最大の政策目標として掲げていきたいと思っています」
一方で、小泉元首相は「選挙運動は一切関わらない」と述べ、野党候補を応援することは否定した。
小泉氏と小沢氏は、自民党内でも、与野党に分かれてからも長く対立していたが、「原発ゼロ」で異例の「共闘」をした形。2人によると、こうした「共闘」は小沢氏が自民党の幹事長を務めていたとき以来、約30年ぶりという。