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プーチン氏 平和条約“年末までに締結へ”

2018年9月12日 21:37
プーチン氏 平和条約“年末までに締結へ”

ロシア・ウラジオストクで開かれた経済フォーラムで、安倍首相がロシアとの平和条約の早期締結を呼びかけたのに対し、ロシアのプーチン大統領は、「年末までに締結しよう」と応じた。

平和条約についてはまず、安倍首相が「今やらないでいつやるのか」などと呼びかけた。この後、プーチン大統領は司会者からの質問に答える型で次のように述べた。

プーチン大統領「平和条約を締結しよう。今ではなく、今年の年末までに一切の前提条件なしに」

ただ、日本側が求めている領土問題の解決には直接触れず、「平和条約に基づいて、友人として、あらゆる係争中の問題の解決を探り続けていく」と述べるにとどまった。

この発言を受け、菅官房長官は日本政府の方針に変わりはないことを強調した。

菅官房長官「(プーチン大統領の)意図についてコメントすることは控えます。政府としては北方四島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結するという基本方針のもと、引き続き粘り強く交渉していきたい」

また、官邸幹部は、「日本に対する揺さぶりだろう」との見方を示した。外務省幹部は「首脳会談でそんな発言はなかった。プーチン大統領の言う『前提条件』とは何を指すのか全く分からない」と語っている。日本政府としてはまずは発言の真意を見極めていく方針。