×

安倍首相“人事”に着手 政権の顔ぶれは?

2018年9月21日 18:03
安倍首相“人事”に着手 政権の顔ぶれは?

連続3期目の当選を決めた自民党の総裁選挙から一夜明け、安倍首相は内閣改造や党役員人事に向け、人選に着手している。政権の顔ぶれは大きくかわるのだろうか。国会記者会館から富田徹記者が伝える。

安倍首相は「しっかりとした土台の上に登用したい」と述べていて、政権の骨格は維持する方針。このため、麻生財務相らは留任させる方針のほか、茂木経済再生担当相も留任させる方向で調整に入っている。

一方で、安倍陣営では、甘利元経済再生担当相は要職での起用が有力視されている。多くの議員からもポストを期待する声が上がっていて、安倍陣営の幹部は「頭が痛い」とこぼしている。

また、党員・党友票で善戦した石破氏の処遇は一つの焦点だが、安倍陣営の一部には「絶対に取り込んだ方がいい」との意見もある。ただ、善戦したことで石破氏は21日も、安倍首相との違いを強調するなど強気の姿勢で、簡単には取り込めそうにない。

石破元幹事長「憲法についての考え方が違うよということが、かなり明らかになった上で、党員票の45%が私に入っているということを、どう考えるかだ」

安倍首相も「チームワークよく進めていくことも大切」と政策の一致を重視する姿勢を示している。

求心力を保ちつつ、石破陣営との党内融和を図ることができるのか、難しい人事となりそうだ。