【独自】「平成」考案者を明記の文書が存在
来週4月1日に迫った新たな元号の発表を前に、政府は29日、当日の手続きの流れを正式に決めた。この新元号について政府は考案者を明らかにしない方針を示している。
政府はこれまで「平成」についても考案者を公表していないが、日本テレビの取材で初めて、考案者を明記した文書が存在していたことがわかった。
日本テレビが入手した文書は、元号が「平成」に改められる少なくとも数か月前から政府内で保管されていたもので、その写しを関係者が30年あまり保管していた。
この文書によると「平成」のほかに候補として「修文」「正化」が記されていて、「平成」の考案者として東洋史の研究者で2001年に亡くなった山本達郎氏の名前が明記されていた。
「平成」の考案者をめぐっては、山本氏のほかに陽明学者の安岡正篤氏の名前も挙げられ、一部で論争になってきたが、今回、考案者を記した公の文書が初めて明らかになったもの。
政府は元号を「平成」に改めた際の経緯などを記した行政文書について、2024年までは原則、公開しない方針を示している。