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大島衆院議長「安定的な皇位継承の検討を」

2019年4月15日 16:47

衆議院の大島議長は15日、東京都内で講演を行い、安定的な皇位の継承について、「政治の場で考えなければいけない時が近づいている」と述べ、退位や即位の一連の儀式の後、本格的な検討に入るよう政府側に求めた。

衆議院の大島理森議長は昼前から行った講演の中で、今後の政治課題について取り上げ、「皇室の継続性ということを、いよいよ政治の場で考えなければいけない時が近づいている」と述べた。

その上で、皇位継承をめぐる一連の儀式が終わった後、安定的な皇位の継承について「政府はぜひ検討に入っていただき、その後に立法府として問題に取り組む。そして、結論を出すという大きな政治課題が私どもに課せられている」と強調した。

さらに、「各政党、会派は、それまで勉強しなくて良いというわけではないし、議論してはいけないわけではない」と述べ、各党内での議論も促した。

安定的な皇位継承をめぐっては、天皇陛下の退位を可能にする特例法の付帯決議に、退位と即位が行われた後、政府は、女性宮家の創設などについて速やかに検討し、国会に報告することが明記されている。安倍政権はこれまでの答弁で「付帯決議の趣旨を尊重して、しっかりと対応していきたい」とする一方、女性宮家の創設には慎重な見方を示している。