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【解説】都知事選 小池氏が出馬表明へ…周辺は「後出しジャンケン」有利

2024年6月11日 17:00
【解説】都知事選 小池氏が出馬表明へ…周辺は「後出しジャンケン」有利

小池都知事が12日に出馬表明へ。なぜ?このタイミングなのか、3つのワケを解説する。

■小池氏周辺「都知事選は後出しジャンケンが有利」

小池氏をめぐっては、先月29日の都議会定例日で出馬表明するのでは、との見方があった。ある小池氏周辺は「出馬表明を検討していたが、蓮舫氏の突然の出馬表明を受けて取りやめたのでは」と分析。その理由について「都知事選は後出しジャンケンが有利というのは常識」と説明した。

過去の都知事選の出馬表明のタイミングを見てみると、前回2020年の小池氏は告示日の6日前、2014年の舛添要一氏は9日前、2012年の猪瀬氏は告示日の8日前と、他の首長選挙と比較しても都知事選は出馬表明が直前になることが多かった。

この理由について、都知事選に何度か関わったことのある選挙関係者は「無党派層が多い東京都知事選は、ギリギリに出馬表明をして強いインパクトを与え、その勢いのまま投票日に突入するのが効果的だから」と解説。

12日の出馬表明となれば、告示日の8日前。小池氏周辺も「これ以上遅くなると準備が間に合わなくなる。後出しジャンケンのギリギリのタイミング」と理由を語った。

■都民ファ関係者「蓮舫氏の勢いが続くか見極めた」

もう1つの理由について、ある都民ファーストの会関係者は「蓮舫氏の勢いが続くかを見極めるため」と語った。先月27日、蓮舫氏の突然の出馬表明。出馬表明会見では「反自民、非小池、東京都政のリセットが私の使命」と訴えた姿をみて、小池氏周辺は「蓮舫氏への『追い風』、小池氏への『逆風』の突風が吹き荒れた」「出馬表明するタイミングは、突風がどうなるかを見極めて判断したかったのだろう」と分析しています。

ある自民党の都連関係者も「蓮舫氏に対して『批判は得意だが、新たな政策がない』という見方がひろがったのをみて、小池さんもいけると思ったのでしょう」と分析している。

■自民党関係者「裏金事件の影響、自民との距離を見極めていた」

3つ目の理由について、ある自民党関係者は「小池さんは、この所の選挙で自信を失っていた」「自民党の裏金事件の選挙への影響を気にしていた」と指摘。

というのも、特に東京の首長選挙で「連勝」してきた小池氏の勢いは今年に入り失速していた。4月の衆院東京15区の補欠選挙、目黒の区長選挙、そして都議補選と小池氏の応援した候補が3連敗する事態となった。この事態を立憲関係者は「選挙で強い小池神話が崩壊した。裏金事件、小池都政への逆風が強まっている」と分析。蓮舫氏の都知事選出馬の追い風となった。

都ファ関係者は「自民党と同じチームとみられたら逆風だが、組織の力はほしい。その関係性を整理する時間が必要だった」と指摘。10日になって、自民党都連が小池氏を支援する方針を決定。党派色を出さない形で「確認団体」を立ち上げることも検討されている。この決定を受けて、小池氏の出馬表明の環境が整ったというのだ。

■蓮舫陣営「後出しジャンケン自体がルール違反」

すでに出馬表明している蓮舫陣営はこの動きについて「後出しジャンケン事態がルール違反、こちらは正々堂々と勝負していく」と。「間接的だろうと自民党が支援する形が決まった、『反自民、非小池』を打ち出して対抗していく」と強気の姿勢だ。

都知事選は6月20日に告示され7月7日に投開票が行われる。広島県安芸高田市の前市長石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏などこれまでにおよそ40人が立候補を表明している。