【衆院選2024】若い世代の投票率アップには何が必要?そもそも投票とは?大学生が考える
衆議院選挙の投票日が、3日後に迫っています。
24日は、10代や20代の投票を促そうという動きについてお伝えします。
県の内外から若い世代が集まる大学に、今年入ったばかりの学生たちが、投票率アップに向けた取り組みを続けています。
選挙や投票に対して、ユニークな視点や向き合い方を持つ学生たちに話を聞き、投票率を上げるための手がかりを探りました。
今週に入り、朝晩、急に冷え込んだ日もあって、キャンパスのあちこちで、赤く色づき始めた葉が目立ちます。
誕生から今年で25年の、国際教養大学・AIU。
ここで、選挙の投票に行こうという意識を持ってもらうための取り組みを始めた学生たちがいます。
記者
「これは…何部くらい?」
深野真海さん
「ポスターの方が4枚で、こっちの方は30枚くらい。TAKE FREEです」
ポスターは、特に県外から来た学生に向けたもの。
住民票を出身地にしたまま秋田で生活する学生が、ふるさとの選挙区に投票する手続きの方法を紹介しています。
ポスターを手がけたのは、今年春、国際教養大に入学した東京出身の3人で、現在は大学の非公認団体「選挙クラブ」のメンバーです。
大学に入る前から、選挙に関する話題に興味があったメンバーもいれば、幼いころ、投票に近い体験をしたことが、関心を持つ原点だったのではと考えるメンバーもいます。
青木海音さん(19)
「親が選挙に行く時に一緒について行ったり、新聞とかで見て“ゲーム感覚”。当選落選とかゲーム感覚で見ていたんですけど、去年の都議会選の選挙があって。それで初めて投票して、その時に候補者の、候補者一覧の新聞紙みたいな(公報)あれを見て、いろんな人が同じようなことも言ってるけど、違うようなことも言ってるなって気づいて、そこからより興味を持つようになりました」
投票を呼び掛ける活動を大学で本格的に始めたきっかけは、今年7月に行われた東京都知事選挙です。
秋田で暮らしていながら投票の権利を持つ学生たちに、不在者投票の方法を案内しました。
今回の衆議院選挙でも、同じ呼びかけを行い、投票率の底上げを目指しています。
深野真海さん(18)
「ポスターを見て不在者投票のやり方を知ってくれたらうれしいし、『そういえば選挙あった』と思い出してくれるだけでもうれしいし、純粋に若者の投票率を上げたいというのがあって、私たちがターゲットにしているのはAIUの学生なので、私たちの大学、国際教養大学内での投票率を上げることが最終ゴール」
森真彩さん(19)
「情報源があまりなくって。この大学って。テレビもちょっと…あまりないので、選挙いつあるんだろうってことも知らない人も多いのかなと思うので、選挙あるんだな、投票してみようかなって思うきっかけになったらうれしいなと思います」
8年前の2016年、選挙で投票できる年齢は、18歳以上に変わりました。
しかし、若い世代の投票率に、明るい兆しはみられません。
直近5回分の国政選挙、県知事選挙における、県内の10代から20代の投票率を、県内25市町村から1か所ずつ選んだ投票区の結果をもとに、県選挙管理委員会がまとめました。
18歳、19歳の推移をみると、18歳の投票率は、5割を超えることもありますが、3割から4割台のときもあります。
19歳の投票率は、高い時で4割台で、18歳に比べ低く推移しています。
20代は、ほぼ同じ水準の投票率で推移していて、20代前半が3割台、20代後半は4割台です。
前回の国政選挙は、おととし7月の参議院選挙ですが、これらの世代の投票率は5割に届かず、3割から4割台でした。
投票率が伸び悩む状況について、3人に聞きました。
3人のうち2人が指摘したのは、日本の教育現場における課題。
オンラインでの投票ができるような仕組みづくりが必要と指摘した学生もいました。
その学生たちは、政党や候補者を選ぶ時、どのような点を重視するのか。
ユニークな視点や、参考になりそうな意見がありました。
深野真海さん
「私はやっぱりまずその議員さんがしっかりとお給料分の仕事をしてくれるのか!ということに一番やっぱり気になっちゃう点で、結構Xでその人のアカウントを見て、つぶやきとかで、すごい関係ない投稿ばっかしてないかとか」
「なんだろう…有権者の声をすくい上げて国政に届けてくれるのか、議会に届けてくれるのか、中央に届けてくれるのか」
森真彩さん
「自分の考えと候補者の思ってる考えがどのくらいマッチしてるのか調べるサイトがあって、私は結構それを使って、この人の考え私と近いな!というので、実際に選んで投票したりしました」
新たな考え方、新たな手法で投票に臨む学生たちへの最後の質問は、『私にとって、投票とは?』。
三者三様の答えが出ました。
深野真海さん<投票とは…声>
「いろんな候補者の政策とかを知って、自分の地域の強み・弱みを知れたり、自分の地域の行く末を議論できたりする、素敵な…貴重な機会だと思ってて、投票は選挙という機会で得られた知識とかをもとに自分の声を届ける場所だと思ってるので、投票とは声です」
森真彩さん<投票とは…自分の意志を表現する場所>
「あまり政治が大きく変わらないな、自分が投票しても変わらないなって感じたとしても、自分の意志を持ち続けることって私はすごく大切だなって思うので、投票という機会に自分の意志をちゃんと表現していくことが、私はすごく大事かなと思います」
青木海音さん<投票とは…自己責任>
「投票しないで、自分の思い通りにいかなくて文句を言うとか不満を言うというのは道理に合わないというか、自分で自分の意見を表明する場を放棄しておいて、あとから言うことは許されないと思うので、投票して自分で責任を持って、自分の未来を決めるという点で、投票は自己責任かなと思ってます」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
24日は、10代や20代の投票を促そうという動きについてお伝えします。
県の内外から若い世代が集まる大学に、今年入ったばかりの学生たちが、投票率アップに向けた取り組みを続けています。
選挙や投票に対して、ユニークな視点や向き合い方を持つ学生たちに話を聞き、投票率を上げるための手がかりを探りました。
今週に入り、朝晩、急に冷え込んだ日もあって、キャンパスのあちこちで、赤く色づき始めた葉が目立ちます。
誕生から今年で25年の、国際教養大学・AIU。
ここで、選挙の投票に行こうという意識を持ってもらうための取り組みを始めた学生たちがいます。
記者
「これは…何部くらい?」
深野真海さん
「ポスターの方が4枚で、こっちの方は30枚くらい。TAKE FREEです」
ポスターは、特に県外から来た学生に向けたもの。
住民票を出身地にしたまま秋田で生活する学生が、ふるさとの選挙区に投票する手続きの方法を紹介しています。
ポスターを手がけたのは、今年春、国際教養大に入学した東京出身の3人で、現在は大学の非公認団体「選挙クラブ」のメンバーです。
大学に入る前から、選挙に関する話題に興味があったメンバーもいれば、幼いころ、投票に近い体験をしたことが、関心を持つ原点だったのではと考えるメンバーもいます。
青木海音さん(19)
「親が選挙に行く時に一緒について行ったり、新聞とかで見て“ゲーム感覚”。当選落選とかゲーム感覚で見ていたんですけど、去年の都議会選の選挙があって。それで初めて投票して、その時に候補者の、候補者一覧の新聞紙みたいな(公報)あれを見て、いろんな人が同じようなことも言ってるけど、違うようなことも言ってるなって気づいて、そこからより興味を持つようになりました」
投票を呼び掛ける活動を大学で本格的に始めたきっかけは、今年7月に行われた東京都知事選挙です。
秋田で暮らしていながら投票の権利を持つ学生たちに、不在者投票の方法を案内しました。
今回の衆議院選挙でも、同じ呼びかけを行い、投票率の底上げを目指しています。
深野真海さん(18)
「ポスターを見て不在者投票のやり方を知ってくれたらうれしいし、『そういえば選挙あった』と思い出してくれるだけでもうれしいし、純粋に若者の投票率を上げたいというのがあって、私たちがターゲットにしているのはAIUの学生なので、私たちの大学、国際教養大学内での投票率を上げることが最終ゴール」
森真彩さん(19)
「情報源があまりなくって。この大学って。テレビもちょっと…あまりないので、選挙いつあるんだろうってことも知らない人も多いのかなと思うので、選挙あるんだな、投票してみようかなって思うきっかけになったらうれしいなと思います」
8年前の2016年、選挙で投票できる年齢は、18歳以上に変わりました。
しかし、若い世代の投票率に、明るい兆しはみられません。
直近5回分の国政選挙、県知事選挙における、県内の10代から20代の投票率を、県内25市町村から1か所ずつ選んだ投票区の結果をもとに、県選挙管理委員会がまとめました。
18歳、19歳の推移をみると、18歳の投票率は、5割を超えることもありますが、3割から4割台のときもあります。
19歳の投票率は、高い時で4割台で、18歳に比べ低く推移しています。
20代は、ほぼ同じ水準の投票率で推移していて、20代前半が3割台、20代後半は4割台です。
前回の国政選挙は、おととし7月の参議院選挙ですが、これらの世代の投票率は5割に届かず、3割から4割台でした。
投票率が伸び悩む状況について、3人に聞きました。
3人のうち2人が指摘したのは、日本の教育現場における課題。
オンラインでの投票ができるような仕組みづくりが必要と指摘した学生もいました。
その学生たちは、政党や候補者を選ぶ時、どのような点を重視するのか。
ユニークな視点や、参考になりそうな意見がありました。
深野真海さん
「私はやっぱりまずその議員さんがしっかりとお給料分の仕事をしてくれるのか!ということに一番やっぱり気になっちゃう点で、結構Xでその人のアカウントを見て、つぶやきとかで、すごい関係ない投稿ばっかしてないかとか」
「なんだろう…有権者の声をすくい上げて国政に届けてくれるのか、議会に届けてくれるのか、中央に届けてくれるのか」
森真彩さん
「自分の考えと候補者の思ってる考えがどのくらいマッチしてるのか調べるサイトがあって、私は結構それを使って、この人の考え私と近いな!というので、実際に選んで投票したりしました」
新たな考え方、新たな手法で投票に臨む学生たちへの最後の質問は、『私にとって、投票とは?』。
三者三様の答えが出ました。
深野真海さん<投票とは…声>
「いろんな候補者の政策とかを知って、自分の地域の強み・弱みを知れたり、自分の地域の行く末を議論できたりする、素敵な…貴重な機会だと思ってて、投票は選挙という機会で得られた知識とかをもとに自分の声を届ける場所だと思ってるので、投票とは声です」
森真彩さん<投票とは…自分の意志を表現する場所>
「あまり政治が大きく変わらないな、自分が投票しても変わらないなって感じたとしても、自分の意志を持ち続けることって私はすごく大切だなって思うので、投票という機会に自分の意志をちゃんと表現していくことが、私はすごく大事かなと思います」
青木海音さん<投票とは…自己責任>
「投票しないで、自分の思い通りにいかなくて文句を言うとか不満を言うというのは道理に合わないというか、自分で自分の意見を表明する場を放棄しておいて、あとから言うことは許されないと思うので、投票して自分で責任を持って、自分の未来を決めるという点で、投票は自己責任かなと思ってます」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
秋田放送は、選挙により関心をもってもらおうと衆議院選挙に関するニュースの特集ページを設けました。
そして日本テレビのzero選挙の特設ページには候補者アンケートや簡単なアンケートに答えると自分の考え方を診断してくれるコーナーも設けていますので、投票の参考にすることができます。
また、日テレNEWS NNNのYouTubeで25日(金)まで「投票誰にする会議~みんなの声でつくる衆議院選挙2024~」と題して平日の20時~21時に投票の参考になる情報を生配信します。
最終更新日:2024年10月24日 18:53