県の委託業務をめぐる贈収賄事件で県が議会で陳謝
県が発注した委託業務をめぐる贈収賄事件について、県は県職員が賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴されたことを受け議会で陳謝しました。議員からは、チェック体制の強化などを強く求める意見が出されました。
「この度は大変申し訳ございませんでした」
県は県議会建設委員会で職員が逮捕・起訴されたことを陳謝するとともに詳細について議員に説明しました。
この事件は県秋田地域振興局が発注した道路などの維持管理業務をめぐり、下請け業者への業務の斡旋と、その見返りとして現金あわせて150万円のやり取りがあったとして収賄の罪で県職員の三浦学被告が、贈賄の罪で男鹿市の目黒林業の元社長目黒幹雄被告が逮捕・起訴されたものです。
これまでの警察の調べで目黒林業は、三浦被告からの斡旋で2つの共同企業体からあわせて8件の下請け業務を受注、8300万円余りを売り上げていたことがわかっています。
県発注の工事をめぐっては当時の県職員が入札価格を業者に漏らしたとして3年前に有罪判決を受けています。議員からは、チェック体制の強化などを強く求める意見が出されました。
髙橋豪議員
「今回残念な案件であります、また令和3年にも同様のことがあったと。その間まだ間もない中でのこういうことってことで」
佐々木雄太議員
「この再委託業者に対する斡旋ということに対しても事前にコンプライアンス上、対応策ってのは取れなかったもんなんですかね」
県建設部 近藤潔次長
「日々工事なり業務なりを行う中においてはですね、しっかり3人体制というところを進めているところではあります。従いまして今回、昨年度のこういった緊急の降雨災害の対応だったりそういったところは、どうしても一人にならざるを得ない部分もあったのかなと反省しているところではあります」
県建設部では先月、職員約600人を対象に、ヒアリングを行いましたが、ほかに業務の斡旋は確認できなかったということです。
三浦被告の処分については「今後の裁判を踏まえ時期と内容を判断する」と説明しています。