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塩谷氏・世耕氏に離党勧告 首相批判の“異例発言”も… 「裏金事件」再開判断に森元首相の関与は? 39人の処分決定

2024年4月5日 6:30
塩谷氏・世耕氏に離党勧告 首相批判の“異例発言”も… 「裏金事件」再開判断に森元首相の関与は? 39人の処分決定

2時間かけて行われた自民党の党紀委員会。「裏金事件」に関係する39人の処分が正式に決まりました。岸田首相を公然と批判する異例の発言も出るなど、不満が噴き出しています。国民の納得のいく結果になったのでしょうか。

4日夕方、多くの報道陣が集まった自民党本部。

山本里咲フィールドキャスター
「茂木幹事長が、党紀委員会が行われる部屋に入っていきます」

政治資金パーティーをめぐる“裏金事件”が発覚してから4か月半。4日、党紀委員会が開かれました。処分の正式決定を前に、処分対象の国会議員ら39人のうち31人から弁明書が提出されました。

安倍派のトップである「座長」を務めた塩谷氏も、処分の決定方法が「独裁的・専制的だ」などとして弁明書を提出。

自民党安倍派 塩谷座長
「事実に基づいた処分の基準を、明確にしていただきたいということ」

――首相の責任について弁明書では?

自民党安倍派 塩谷座長
「やっぱり党の代表として責任はあるんだろうと」

約2時間続いた審査で、正式に処分が決まりました。

安倍派の座長を務めた塩谷氏と参議院側のトップだった世耕氏は、今回最も重い「離党勧告」。

安倍派幹部で、キックバック再開の協議に参加していた下村氏と西村氏は「党員資格停止1年」に。また、安倍派の事務総長を務めていた高木氏は「党員資格停止6か月」。

安倍派5人衆のうち松野氏と萩生田氏は「党の役職停止1年」の処分となりました。二階派の事務総長・武田氏も「党の役職停止1年」だということです。

審査後、この判断について…。

山本キャスター
「今回の判断は難しい判断だった?」

自民党・党紀委員会 逢沢委員長
「我々にとっては同僚議員を処分するという、本当にこれは同僚議員として、1人の人間としてつらいこと。厳しすぎるんじゃないという意見もなかったことはない。もう少し踏み込むべきではないかという意見もあった」

「離党勧告」の処分がくだされた世耕氏は今夜、離党届を提出しました。

――今後、復党の可能性については?

世耕弘成 前参院幹事長
「今そういうことは考えていません」

一方、同じく「離党勧告」となり、不服申し立ても検討する考えを示した塩谷氏は…。

自民党安倍派座長 塩谷立氏
「非常に厳重な処分で残念だと思っております」

――離党の考えは?

自民党安倍派座長 塩谷立氏
「地元の後援会の皆様方とも相談していく必要があると思ってますから、そういうことをやった上で結論を出していきたい」

なぜ裏金づくりが始まったのか。実態が解明されないまま決まった今回の処分。安倍派幹部の一部から「キックバック再開の判断に関与していた」との証言も出た、森元首相は、1日、日本テレビの取材に対して…。

――日本テレビです。安倍派の裏金を始めたのは森さんか、ということだけ伺いたいんですが。取材は応じていただけないでしょうか?

森喜朗元首相
「……。」

4日夜、岸田首相は、森元首相に対して自ら電話で追加の聴取をおこなったことを、明らかにしました。いつおこなったかなどの詳細を明らかにしませんでしたが、キックバックの再開などへの関与について「森元首相の具体的な関与については確認できていない」ということです。

(4月4日放送『news zero』より)