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石破首相の戦略は…2025年「3つの大きな壁」とは

2024年12月31日 12:01
石破首相の戦略は…2025年「3つの大きな壁」とは

衆議院選挙で敗北し少数与党として臨んだ国会をなんとか乗り切った石破首相。苦しい政権運営が続く中2025年、状況をどう好転させる戦略を描いているのか。リポートです。

石破首相にとって2025年は「3つの大きな壁」が待っています。

1つ目は、2月末に「予算成立のメド」がたつかです。石破政権にとって国民生活に大きく関わる来年度予算案を年度内、3月までに参議院で成立させる事が最重要課題です。そのためには逆算すると2月末までに少数与党の衆議院を通過させる必要があります。ある立憲幹部は「2月が一番激しい攻防になるだろう」と話すほか石破首相も周辺に「1番大変なのは2月末だろう」と話しています。

2つ目は、6月末の「国会会期末」です。野党側が内閣不信任案の提出を視野に攻勢を強めるとみられるからです。ある野党幹部は「不信任案は牽制でなく出すときは石破政権が終わるときだ」と述べています。

3つ目は7月下旬が有力とみられる参議院選挙です。国会を無事、乗り切ったとしても参院選の結果がその後の、政権運営のカギを握ります。ある自民党中堅議員は「このままでは参院選は戦えない」と厳しい戦いになるとの危機感を示しています。

石破首相はこうした厳しい状況をどう打開していくのか。

ある政権幹部は「対立点を作らず問題を起こさずなるべく穏便にやっていくことが大事」と石破首相が謙虚な姿勢を続ける事が重要と話しています。

一方、ある閣僚経験者は「手柄を野党に持って行かれている。反転攻勢をしないといけない」と指摘しています。

その反転攻勢に向けた戦略についてある政権幹部は「通常国会では石破首相がずっと訴えている“防災対策”や“地方創生”に取り組む。首相のリーダーシップを見せた方が良い」と、積極的な打ち出しが必要だとしています。

少数与党の中謙虚な姿勢でギリギリの政権運営を続けている石破首相。2025年は謙虚さだけではなく自身のこだわりを打ち出す攻めの姿勢を打ち出せるかが鍵を握りそうです。

最終更新日:2024年12月31日 12:01
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