翔太郎氏、退職金を受け取らない意向 岸田首相長男、秘書官を辞職
政府は岸田首相の長男で、秘書官である翔太郎氏が首相秘書官を辞職すると発表しました。事実上の更迭です。
岸田首相「公邸の公的なスペースにおける昨年の行動が、公的立場にある政務秘書官として不適切であり、けじめをつけるため交代させることといたしました。当然、任命責任は私自身にあり、重く受け止めております」
翔太郎氏をめぐっては、首相公邸で親族と記念撮影をするなど、不適切な行動をした問題で、野党側が更迭を求めていました。
交代は6月1日付で、後任には岸田首相の議員事務所で秘書を務め、翔太郎氏の前任でもある山本高義氏が再登用されます。岸田首相は「広島サミット後の地元との調整業務が一段落したことから、このタイミングとした」としています。
岸田首相は先週の時点では、翔太郎氏を厳しく注意する一方で、続投させる考えを示していました。ある野党議員は「かばいきれないと思ったのだろう」と述べるなど、野党側は国会で岸田首相の任命責任について追及していく考えです。
一方、岸田首相の事務所によりますと、翔太郎氏は退職金を受け取らない意向だということです。