岩屋外相は2日の就任会見で、石破首相が提唱するアジア版NATOの構想について、「いま直ちに相互に防衛義務を負うような機構をアジアに設立することは、なかなか難しい」と述べました。その上で、「将来のアイデアの一つ。中長期的に検討すべき」との考えを示しました。また、この構想が「特定の国に向けられているというものではない」と説明しました。

さらに、日米地位協定の見直しについては「日米同盟の抑止力・対処力を強化する、強靭性・持続性を高めていくという観点から取り組むべき課題はある」とし、政府として望ましい対応を検討したいと述べました。

一方、中国については「建設的で安定的な、戦略的に互恵な関係をしっかり築きたい」との考えを示し、王毅外交部長とは「できるだけ早くお目にかかりたい」と述べました。